「老後は時間ができるから、毎日を好きなように楽しめる」。そう考えている人は多いかもしれない。しかし、自由な時間が増えれば、自然と毎日が充実するわけではない。むしろ、予定も刺激もなく、気づけば同じような一日を繰り返してしまうこともある。では、年を重ねてから「毎日がつまらない」と感じる人は、どんな時間の使い方をしているのだろうか。話題の書『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』から、そのヒントを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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時間があれば、好きなことができるのか?
「老後は、時間に余裕ができたら、好きなことをして過ごしたい」
そう考えている人は多いだろう。
しかし、仕事を辞めて自由な時間が増えたからといって、毎日が自然に楽しくなるわけではない。
朝からスマホを眺めて、気づけば夕方。出かけようと思いながら、結局いつものテレビを見て一日が終わる。
そんな休日を繰り返していると、生活は少しずつ単調になり、新しい出来事に心が動く機会も減っていく。
もちろん、何もしないで休む日も必要だ。
ただ、自由時間をいつもなんとなく受け身で過ごしていると、自分で毎日を面白くする力まで弱くなってしまう。
大切なのは、週末や休みの日に、小さくても新しい体験をつくることだ。
自ら「冒険」の時間をつくる
そのヒントになるのが、次の考え方である。
週末に2つ「冒険」をする
仕事の日に自由な時間を優先するのはよいことだ。しかしほとんどの人は、週に2日程度、週末に休むという形態で働いている。
休みの日が土日ではなく平日だったり、不定期だったりする場合でも、ここではそれを「週末」とみなして話を進めていきたい。
私が提案したいのは、週末ごとに「冒険」を2つ(計画的なものを1つと、思いつきのものを1つ)することだ。
ここで言う冒険とは、イベントや展示会に行く、講座やワークショップに参加する、ロッククライミングをする、単に新しい場所を探検するなど、幅広い行動を指している。
冒険は、「目新しさや挑戦、探検などを伴う、刺激的で珍しい体験のこと」だと定義できる。
――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より年を重ねてからも毎日を楽しめるかどうかは、自由時間の多さだけでは決まらない。
大切なのは、その時間を自分でどう使うかだ。
何もしないで休む日があってもいい。疲れたときに、家でゆっくり過ごすことも必要だろう。
しかし、休日のたびに同じ場所で、同じことだけを繰り返していると、時間はあっという間に過ぎていく。
新しい出来事が少なければ、振り返ったときに「何をしていたのだろう」と感じてしまうこともある。
だからこそ、ときには少しだけ行動範囲を広げてみよう。
初めての場所へ出かける。気になっていた人に連絡する。地域の集まりや趣味の場をのぞいてみる。
新しいことを始めるのに、特別な才能も大きな決意もいらない。
小さな「初めて」を自分でつくることが、毎日に新しい楽しみを生み、これからの人生を豊かにしてくれるはずだ。






