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孤独は、単に「ひとりで寂しい」という感情なのだろうか。脳科学の研究から見えてきたのは、私たちが思う以上に複雑な孤独の姿だ。仲間外れにされたとき、脳では何が起きるのか。そして孤独は、どのように人から人へ広がっていくのか。※本稿は、脳神経科学者の虫明 元『孤独脳 脳のSOSに気づき心と体を壊さない30の方法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。
仲間外れにされたとき、
脳では何が起きているのか
脳科学は、「機能的磁気共鳴画像法(fMRI)」という、MRI(磁気共鳴画像)の技術を応用し、脳の活動をリアルタイムに近い状態で可視化する方法が開発されて以降、飛躍的な発展を遂げてきました。
脳の特定の部位が活発に働くと、その部位での酸素消費量が増え、酸素を補給するために、酸素を多く含んだ血液(酸化ヘモグロビン)が流れ込みます。その血液が流れ込んだ部位がどこかをfMRIで確認することで、さまざまな事象に対して、脳の「どの部位がどんな活動をしているか」、その活動状況がわかるというわけです。
では、人が孤独感をおぼえるとき、脳内のどこでどんな活動が見られるのでしょうか?
それは、「サイバーボール課題」と呼ばれる心理学実験によって明らかにされています。
実験参加者は、3人のキャラクター(アバター)がキャッチボールをする仮想ゲームの映像を観るだけなのですが、このとき、3人のキャラクターのうちの1人には自分の名前が書かれており、このキャラクターを自分とみなします。
そして映像では、次のAとBという、2つのシーンが展開されます。
A まず、他の2人のキャラクターと自分のキャラクターの3人が、交互にボールを投げたり受けたりする(=受容条件)
B 途中で、他の2人のキャラクターは自分のキャラクターにはボールを回さず、2人だけでキャッチボールを行う。つまり、自分は仲間外れ(社会的排斥)にされている状況(=排斥条件)
同書より転載 拡大画像表示







