職場で孤独を抱える中間管理職写真はイメージです Photo:PIXTA

成果を求める上司と、支えるべき部下。その間に立つ中間管理職は、責任を背負う一方で、悩みを誰にも打ち明けにくい。職場の孤独は個人の問題に見えて、実は組織のあり方とも深く結びついている。孤独を生みやすい職場には、どんな特徴があるのか。※本稿は、脳神経科学者の虫明 元『孤独脳 脳のSOSに気づき心と体を壊さない30の方法』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。

中間管理職はなぜ職場で
最も孤独になりやすいのか

 職場の中で最も孤立・孤独に陥りやすいのは、実は課長クラスから部長クラスのいわゆる中間管理職です。

 上役からの成果要求と部下のフォローという任務の中で、ときに板挟みになり、ときに責任と重圧に押しつぶされそうになりながらも、上にも下にも弱みを見せられず、周りには相談できる相手もいない。中間管理職としてのマネジメント業務以外に、現場での実務もこなすため、過重労働になりがち。

 成果が出なかったりトラブルが生じたりしたときには責任を負わされる割に、成果が出たら出たで上役の評価になることも多々あるなど、報われない虚しさに襲われることが多いでしょう。

 また、部下同士が和気あいあいと会話しているところに自分がとおりかかると、その瞬間に皆がだまってしまったりその場を去ってしまったりなど、自分が敬遠されている、避けられていると如実に感じてしまう……などなど、いずれも立場上仕方がないところもあるにはあるのですが、そんな毎日を送っているうちに、孤立・孤独を強くおぼえるようになっても不思議ではありません。

 だからこそ、中間管理職をはじめとした職場のリーダーは、一人ひとりのメンバーについてよく知り、理解し、そして声かけをすることが、職場のメンバーたちのみならず、自分自身の孤立・孤独防止のためにも、大切になってくるのです。

 また、上にも下にも弱みを見せられず、相談相手もいないなら、他部署の同じ立場の人とのつながりを大切にしましょう。

 課長会議や部長会議などで顔見知りになった人を、ランチや軽い飲みに誘ってみる。誘われた側なら、多少面倒でも乗ってみる。それだけで、会社の内情を知る者同士にしかわからない愚痴や悩みを共有できる相手ができます。