孤独を生みにくい組織には
4つの特徴がある
前述の「階層的」「家族的」「成果主義的」といった組織文化は、それぞれにメリットもあるものの、いずれもメンバー一人ひとりの独自性や価値観などが抑制されやすく、孤立・孤独を生むリスクがあります。
その点、「挑戦と創造性」に基づく組織文化では、次のような特徴から、一人ひとりの個性が尊重されやすく、孤立・孤独が生じにくいと考えていいでしょう。次に挙げるのがそのような「挑戦と創造性」に基づく組織文化の特徴です。
特徴(1)心理的安全性が担保されている……メンバーがそれぞれ自分の意見やアイデアを提案しやすく、またチャレンジ精神で失敗を恐れることなく挑戦できる土壌がある
特徴(2)意思決定が柔軟である……刻々と変化していく社会に対応すべく、迅速で柔軟な意思決定と実行を重視する
『孤独脳 脳のSOSに気づき心と体を壊さない30の方法』(虫明 元、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
特徴(3)自律性・独立性が尊重される……上からの指示・命令で動くのではなく、それぞれの個人が自由に自分の意欲や情熱を原動力として行動する
特徴(4)多様性を尊重し、協調する……異なる価値観や視点をもつ人たちが交わり、知恵を結集して新しいアイデアが生まれる
挑戦と創造性に基づく組織文化は、実現は簡単ではありませんが、孤立・孤独対策という点からも、目指すべき組織文化でしょう。創造性のある組織文化では、人間関係でも、親密さだけでなく、個々人の自律性や独立性が重視され、一人ひとりの特異性も活かしていくことが求められます。
そのような組織は、さまざまな点で開放的で柔軟性があり、心理的安全性も担保されます。また、柔軟な組織は、フレックスタイム制やオンラインを利用したテレワークなどにもスムーズに対応できます。
その結果、結婚出産、育児、介護なども含めたライフイベントと仕事の両立、また個々人の価値観に合わせたワークライフバランスの実現をはかりやすくなります。そのため、従業員も「組織の歯車」ではなく、1人の人間として仕事に従事でき、仕事や職場に対する満足度も高まるので、従業員の定着率アップはもとより、生産性の向上にもつながります。







