下落する株価チャートを見て頭を抱える男性写真はイメージです Photo:PIXTA

株も不動産も、かつては「買えば上がる」と信じられた時代があった。しかし、お金の世界では、昨日までの常識が突然通用しなくなることがある。しかも、変化が大きいほど、長年その世界を見てきたプロでさえ、その兆しを見誤ることがあるという。いま、世界のお金のルールに何が起きているのか。そして、私たちは来たるべき変化にどう備えればいいのか。※本稿は、作家の本田 健『いま、お金について知っておきたい6つの教え』(きずな出版)の一部を抜粋・編集したものです。

儲けるための法則は
10年に一度変化する

 お金のゲームのルールは、知らないあいだに変わります。

 この10年、海外では不動産を買ったら値上がりするというルールがありました。中国や韓国などのアジアだけでなく、アメリカ、ヨーロッパでも、2022年までは、そのルール通り、不動産に投資した人は、みんな利益を得ました。

 ところが、そのルールは変わってしまい、何千万人、何億人もの人が大パニックになっています。中国では、大規模開発していた不動産業者だけでなく、巨額のお金を貸していた銀行、税収を当て込んだ地方政府も、大混乱です。オンラインで預金を集めた地方銀行の中には、キャッシュがなくなって、引き出せなくなるということが頻繁に起きています。

 日本でも、バブル時代のことを年配の人から、なんとなく聞いているかもしれません。バブルが崩壊するまで、株も不動産も、買えば何でも値上がりした時代があったのです。「土地神話」という言葉もありました。いまでは、俄には信じがたいことですが、いったんその熱狂の中にいると、冷静さを失ってしまうのです。

 韓国では、魂までかき集めてお金を用意するという「魂集族」という言葉もできたほど、不動産投資に熱狂する人が出ました。20代、30代のお金のIQが低い人ほど、飛びついてしまったのです。