「なぜか、いい仕事が次々と回ってくる人がいる」。大きな成果を出したわけでも、派手にアピールしているわけでもない。それなのに、上司から新しい仕事を任されたり、思いがけないところから声がかかったりする。周囲から見れば「運がいい人」に映るが、そこには日々の仕事における、ちょっとした行動の差がある。では、仕事で「運がいい人」は、普段どんなことをしているのだろうか。『3000件の職場の悩みを解決したプロが教える リーダーのふるまい大全』の著者・本田淳也氏が、その考え方を解説する。

「運が抜群にいい人」が無意識にやっていること・ベスト1Photo: Adobe Stock

なぜか、いい仕事が回ってくる人がいる

同じ会社で、同じように働いているのに、なぜかチャンスに恵まれる人がいます。
思いがけない仕事のチャンスが舞い込む、絶妙なタイミングで誰かから声がかかる、いい上司や取引先との縁にも恵まれる。

「あの人は運がいいよね」――周囲からはそう見えるかもしれません。
でも、仕事の「運」は完全な偶然だけではありません。運がいい人が無意識にやっていること。

それは、頼まれたことに「プラス1」を返すことです。

ほんの少し、先までやる

上司から「この数字をまとめて」と頼まれたとき、数字だけまとめる人もいれば、「先月との簡単な比較もつけておきました」「気になったところに印をつけておきました」と、ほんの少し先までやる人がいます。

「この件、調べておいて」と言われたら、調べた結果だけでなく、「私はこうしたほうがいいと思います」と自分の考えまで添える。
「この資料をまとめて」と言われたら、相手が見やすいように一工夫する。

大げさなことは何もしていません。でも、その小さな差が積み重なっていきます。

「また、この人に頼みたい」が運を連れてくる

仕事のチャンスは、かなりの部分が人から人へ渡されます。
「次の仕事を誰に任せよう」となったとき、真っ先に名前を思い出してもらえる人になれるかどうか。

「あの人に頼むと助かる」「あの人なら任せられる」
――そう思われる回数が増えるほど、重要な仕事、新しい仕事、人とのつながりが自然と集まってきます。

本人は「たまたまいい仕事を任された」「運がよかった」と思っているかもしれません。
でも実際には、運だけでなく、相手が仕事をしやすいように、ほんの少し先回りするという行動がチャンスを呼び込んでいたんです。

運が入ってくる入口を増やす

運そのものをコントロールすることはできません。
でも、「この人に任せたい」と思われる回数を増やすことはできます。

仕事で運がいい人は、運が来るのを待っているのではありません。
日々の小さな「プラス1」で、運が入ってくる入口を増やしているんです。