新幹線の座席写真はイメージです Photo:PIXTA

共働きが当たり前になり、50代でも夫婦とも正社員という世帯は珍しくなくなった。2人合わせた世帯年収が1500万円なら、老後資金も十分に貯まっていそうだ。ところが、長年の家計相談では、同じ1500万円でも意外なほど金融資産が少ない夫婦がいる。専業主婦世帯より貯まらないケースさえある。なぜ高収入なのにお金が残らないのか。共働き夫婦に潜む家計管理の落とし穴を解説する。(ファイナンシャルプランナー〈CFP〉、生活設計塾クルー取締役 深田晶恵)

共働き世帯年収1500万円よりも
専業主婦世帯1500万円のほうが貯まっている?

 本サイト(ダイヤモンド・オンライン)で「老後のお金クライシス!」という通しタイトルで連載コラムを持っているせいか、この数年は50代からリタイアに備えるための相談が多数を占めるようになった。

 今年でFPになって30年になるが、私がFPになった1990年代後半の50代夫婦は、「夫が家計の担い手、妻は専業主婦か、扶養の範囲内のパート」が圧倒的多数だった。

 時代を経て、結婚・出産でも離職せずに正社員を続けてきた女性が今では50代になり、フルタイム共働き夫婦がずいぶん増えてきたと実感している。

 読者のみなさんは、正社員の共働き夫婦を長く続けてきたなら、ずいぶんお金が貯まっているのだろう、と思うのではないだろうか。

 確かに、2人合わせた金融資産が1億円を超えるカップルもたまにいる。しかし、「長年、共働きを続けてきて、なぜこれだけしか貯まっていない?!」というカップルも少なくないのが実態だ。

 たとえば「世帯年収1500万円なのに、ちっとも貯まらない夫婦」。わりとよく見かけるケースだ。

 2人合わせて年収1500万円は、高収入世帯で間違いないだろう。ところが、それぞれ年50万円程度しか貯蓄できていなかったりする。

 年収1500万円の夫、専業主婦の妻の組み合わせのほうが貯まっているケースもある。

 同じ世帯年収なのに共働き夫婦が貯まらないのはなぜか。