その15 会議を嫌う

 出世する人は、会議をできるだけ減らすように工夫を凝らす。コーヒー片手に、立ち話で打ち合わせを終わらせるようにするのだ。立ち話だと疲れて長時間話し込むことができないから、すぐに結論が出る。

 窓際の人は、仕事をサボる口実のためにすぐに座り込んで会議を開きたがる。仕事でろくな成果を挙げられないから、会議を開くことによってアイデンティティを必死に保っているのだ。

 座り込むと必ず話は長引くから、何もしないまま40年が過ぎていく。

出世の法則 15
出世する人は、会議を嫌い、できるだけ立ち話で済ませる。
窓際の人は、会議がアイデンティティですぐに座り込む。

 

その16 常にお客様の声が根拠

 出世する人は、暇さえあればお客様の生の声をストックしている。

 会議では、「お客様から先日こんなクレームがありました」「昨年に比べて、今年はこんなお客様の声に変化が見られます」と発言して周囲を唸らせる。事実の前では誰もが頭を下げざるを得ないからだ。

 窓際の人は、暇があればいつもボーっとしている。いつもボーっとしているから、会議では自分の思い込みで勝負せざるを得ない。

 普段からネタを収集していれば、会議は楽しい発表の場にもなるのだ。

出世の法則 16
出世する人は、常にお客様の生の声をストックしている。
窓際の人は、常に自分の思い込みで勝負する。

 

その17 ベストセラーを馬鹿にしない

 本にしろ、ファッションにしろ、食にしろ、ベストセラーはすべて尊い。

 出世する人は、ベストセラーには必ず自分で実際に手に触れてみる。自分でもレジに並んで買ってみる。自分以外の人たちがベストセラーを買う表情や、行動パターンを観察する。その結果、インターネットやテレビだけでは永遠に気づくことができない自分だけの一次情報を獲得することができる。出世する人は、自分で一次情報を獲得して、自分で仮説を構築できるのだ。

 窓際の人は、ベストセラーをバカにして触れようともしないから一次情報がない。だからベストセラーとは無縁の人生のままで、生涯を終えることになる。

出世の法則 17
出世する人は、ベストセラーに敬意を示す。
窓際の人は、ベストセラーをバカにする。