その18 自分の上司がその上司に伝えやすいように報告する

 コミュニケーションで大切なのは、相手に伝えたことではなく、相手に伝わったことがすべてであると理解することだ。

 あなたが課長とコミュニケーションを取ったとしよう。あなたが口から発したことではなく、たとえ勘違いしても課長が理解したことが、あなたと課長のコミュニケーションのすべてとなる。だから「言った、聞いてない」という議論は、100%言った側の責任なのだ。

 コミュニケーションが上手な人は、伝言ゲームを連想する。出世する人は、「課長が部長に伝える姿」をイメージしながら課長に伝える。

 課長が部長に正確に情報を伝えなければ、自分と課長のコミュニケーションはすべて無駄になるからだ。

出世の法則 18
出世する人は、課長が部長に報告しやすいように伝える。
窓際の人は、自分の思いを一方的にまくし立てる。

 

その19 挨拶は部下よりも先にする

 挨拶は下の人間から上の人間にするものだと信じて疑わない人がいる。

 窓際の人は、周囲に出世がどんどん抜かれていくだけあって、軽く見られないよういつも必死に生きている。

 出世する人は、つべこべ言わず後輩よりも先に挨拶してしまう。だから後輩も恥ずかしそうに挨拶を返してくると同時に、今度は後輩から挨拶をしてくるようになる。結果として、出世する人の周囲にはいつも挨拶が溢れ返っている

 挨拶が溢れ返っているということは、コミュニケーションが取れているということだ。コミュニケーションは組織の血液だから、循環がよくなれば業績も上がるのだ。

出世の法則 19
出世する人は、後輩より先に挨拶する。
窓際の人は、後輩から挨拶がないとふて腐れる。

 

その20 決断の数が年収に比例することを知っている

 1日に100回決断できる人は、自然に出世して役職も年収も高くなっていく。1日に1回も決断できない人は、自然に落ちぶれて役職も年収も低くなっていく。

 決断した瞬間、そこに初めて仕事が発生し、お金が発生するからだ。決断から逃げた瞬間、たちまちそこから仕事が消えて、お金も消えるからだ。

 決断できない人は、決断した人に絶対服従するしかない。決断できない人は、決断した人に養ってもらうしかない。

 これが世の中の縮図である。

出世の法則 20
出世する人は、1日に決断した数が年収に比例することを知っている。
窓際の人は、決断しないから年収はゼロに近づいていく。

 


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