たとえば、「科学的な根拠がないため、幽霊は存在しない!」という本を読むだけでは、「幽霊はいないらしい」という主観的で一元的なインプットしかできません。しかし、「多くの証言から、幽霊の存在は否定できない!」という本を同時並行で読むことで、「科学的には幽霊の存在は証明できないけれど、しかしまるっきり根拠がないとも言えないんだな」とより深く、客観的で多角的なインプットが可能になります。
また、「ヒトラーは悪だ!」という本と「一概にヒトラーだけを悪者にするのは良くない」という本を同時に読むことで、「ヒトラーのやったことは紛れもなく悪だけど、歴史的な背景を考えると、たしかに一概に『ヒトラーは悪だ』と言えない部分もあるかもしれない」と、より深く、そして客観的にヒトラーや歴史のことを学べますし、考えるきっかけにもなるのです。
このように、「受け身」の読み方をやめて客観的な目線を持ちつつ読むことで、1回の読書で、客観的で多面的な“使える”知識をインプットし、考える力をつけることができるのです。
辞書で調べるのも
「検証読み」
「同時並行で読む」と聞いて、多くの人は「そんなことできるのかな?」と心配になるかもしれません。
でも、実はみなさんも、無意識のうちに「検証読み」を実践しているんです!
たとえば、難解な文章を読んでいるときを想像してください。文章の中に意味を知らない単語が出てきたら、多くの人は辞書で調べると思います。
辞書で調べれば、その単語の意味がわかりやすく説明されていたり、他にどのような表現があるのかが載っていたりしますよね。それを読んで、「ああ、『不世出』というのは、『めったに世に出ないくらい優れていること』を表す言葉で、『前代未聞』などと近い意味なんだな」と理解し、難解な文章でも読み進められると思います。
これだって、「難解な文章」と「辞書」の2冊を同時に読んでいるのと同じですよね。







