「簡単な本でわかった!」も
「検証読み」
もちろん、「単語」以外、本に書かれた「内容」でも同じことはあるはずです。
「1冊の本ではわからなかったことが、もう1冊の本を読んだらわかった」なんて経験、みなさんもありませんか?
僕は今、大学での試験対策のために「経済学の難しい教科書」と「落ちこぼれでもわかる経済学の本」とを同時並行で読んでいます。教科書で難しいと感じる内容が出てきても、もう1冊のわかりやすい本を読めば理解できたりします。同じようなことを、みなさんも多かれ少なかれやっているはずです。
いったいなぜ、同じ内容なのに、他の本を読めば理解できるのでしょうか?
その答えは簡単で、「本が違うから」です。
書いている人が違うので説明の方法が違いますし、読んでほしい対象が違うので説明の丁寧さが違います。書き方も違えば教え方も違うわけです。
日常生活でもそうですよね?同じ内容であっても、伝え方が違うだけで理解度や解釈が変わったりします。
『東大読書』(西岡壱誠、新潮文庫)
同じ内容を教える先生の中にも、教え方に違いがあったり、わかりやすい授業やわかりにくい授業があったりします。「この先生の授業のほうがわかりやすい!」という生徒もいれば、「そうかな? あの先生のほうがわかりやすく感じるよ!」という生徒もいる。
もっと言えば、言葉や説明がまったく同じであっても、話す人によって理解度が変わることもあります。子どもに何かを言うときに、親よりも先生よりも、先輩や同学年の友達の言葉のほうが響いたりすることがあります。みなさんも、「あの人に言われたら間違っているように聞こえたけど、この人が言うと正しいように聞こえる」という経験、あるのではないでしょうか?
本だって同じなんです。ある著者が書いた内容よりも、他の著者が書いた内容のほうが意味が取れるということは、往々にしてある話です。それをどんな本を読むときも実践してみれば、1つのことを多面的にとらえたり、その内容の理解を深めたりすることにつながるのです。







