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1冊を読み終えてから、次の本へ移るのが普通の読書だと思っている人は多いだろう。しかし、偏差値35から2浪で東大に合格した西岡壱誠氏が勧めるのは、あえて何冊もの本を同時並行で読む方法だ。複数の本を読み比べ、異なる意見をぶつけることで理解が深まる「東大式読書」のコツを解説する。※本稿は、株式会社カルペ・ディエム代表の西岡壱誠『東大読書』(新潮文庫)の一部を抜粋・編集したものです。
本を1冊ずつ
読んではいけない
早速ですが、みなさんに1つ質問です。
みなさんは普段本を1冊ずつ読んでいますか?それとも同時並行で複数の本を読んでいますか?
多くの人は、1冊ずつ、つまり「1冊読み終わってから次の本を読み始める」という読み方をしているのではないでしょうか。
たしかに、複数の本を同時に読むのはちょっと大変そうですし、1冊終わってから次の本に移る……というほうが、本の内容は頭に入ってきそうです。
しかし、1冊の本からより多くのインプットが得られるのは、「同時並行で複数の本を読む」読み方なんです!僕はこの読み方を、「検証読み」と名付けました。
どんな権威ある著者も
「1人の意見」にすぎない
同時並行で読む「検証読み」の最初の効用は、「意見の偏り」を避けられることです。
本というのは、基本的に1人の著者によって執筆されています。1人の著者が、その人の言葉で、その人なりの意見を述べる。それを読むのが「読書」です。
しかし、それはあくまで「1人」の意見です。どんなに権威のある著者でも、経験豊富な作者でも、その意見はあくまでも1人によって書かれたもの。その意見だけを「へえ、そうなんだ」と無批判にインプットしていると、どうしても偏りが生じてしまいます。
世の中には、いろんな意見があります。「幽霊はいない!」という人もいれば、「幽霊はいる!」という人もいます。「ヒトラーは悪だ!」という人もいれば、「一概にヒトラーだけを悪者にするのは良くない」という人もいます。1つの政策について、いいと言う人も悪いと言う人もいるでしょう。
人の数だけ正しさがあって、人の数だけ意見がある。でも、なかなかそれに気がつくことはできません。
だからこそ、同時に複数の本を読む「検証読み」が効果的なのです。
「本当かな?」と
疑いながら読む
「検証読み」の2つ目の効用は、「受け身の読書」を避けられることです。
本を読むときは、どうしても受け身になってしまいがちです。どんな本を読んでも、「なるほど、それが正しいんだな」と考えてしまいがちなのです。それ自体はまったく悪いことではありませんが、しかし、それではなかなか考える力が身につかず、「得た情報を自分なりに使いこなす」ということができません。
得た情報を、自分が使いこなせるような知識にするためには、どうすればいいのでしょうか?
そのためには、ちゃんと「本当かな?」「他の本ではどう言っているんだろう?」と一歩引いて、つまり客観的な目線を持ちつつインプットすることが大切です。







