今の時代、優秀な従業員であること以上に重要なことは何か。それは、企業で導入が増えている、生産性監視用の人工知能(AI)システムの目に「優秀な従業員」だと映ることだ。従業員監視システムはテクノロジー企業で特に普及しており、従業員が勤務時間をどう使っているか調べたいと考える、ホワイトカラーを抱える他業種の企業でも利用されている。恐ろしいのは、米国では多くの州で、そうしたシステムを使っているかどうかの開示が義務付けられていないため、従業員は監視されていることに気づいてすらいないかもしれないという点だ。測定指標には、売り上げ実績のように間違いなく関連性のある業績データが含まれるだろう。しかしキーボードをたたいた数やコンピューター画面がスリープモードになる頻度といった、業績との関係性が疑わしい代替指標を用いる場合もある。