あなたのチームはいかがでしょうか?

 いずれも根底にあるのは、「にんげんだもの」なる極めて泥臭くシンプルな事実であったりもします。

● 人は目先の仕事で手いっぱいになるさ、にんげんだもの
● 評価も感謝もされなければ、続ける気がなくなっていくさ、にんげんだもの
● つまらないことはやりたくないさ、にんげんだもの

 そして、人間ゆえの弱みに向きあい、気合・根性論頼みではなく仕組み・仕掛けも活用してなんとかすることを何というか。マネジメントといいます。

 あなたのチームでは暗黙知を形式知に変換する営みが行われているか、ナレッジマネジメントが機能しているか、それはすなわち、あなたのチームでマネジメントが行われているかを確認する問いでもあるのです。

 形式知化が機能しているチームは、同じ仕事でまた残業することがなくなります。振り返り→形式知化→次回の効率化、このサイクルが回りはじめたとき、チームの残業は構造として減っていきます

属人化がもたらす
デメリットとリスク

 属人化とは、その仕事や作業の知識や技術が誰か特定の人だけに依存してしまっている状態を指します。属人化がチームの仕事の効率を下げたり、無駄な残業を生んでしまっているケースも多々あります。その症例は以下の通りです。

● その人の手が空くまで、作業が進まない
● その人が席に戻ってこないと、顧客からの問い合わせに回答できない
● その人でないと、効率よくテキパキと進められない
● その人の考えとペースで、実はやめられる仕事も時間をかけてやる羽目になる

 いずれも、その仕事に関係するメンバーの無駄な待ち時間(アイドリングタイム)や「帰れない」状況を発生させ、「つきあい残業」「道連れ残業」をもたらします。

 属人化の迷惑をこうむるのは周りの人たちだけではありません。属人化させている本人にも、早く帰れない、休めないといったさまざまな不都合があります。

 また、チーム全体でみても以下のようなリスクを負い続けることになります。

● その人が休んだら仕事が止まる
● その人が異動・退職したら仕事が回らなくなる
● 後任が育たない
● その人が悪意を持ってしまった場合、ほかの誰もわからない状態下で不正がおこり得る