「年齢を重ねるほど、なぜか魅力が増していく人がいる」――特別に若々しいわけでも、華やかな生活を送っているわけでもない。それでも、話していると生き生きとしていて、「また会いたい」と思わせる。そうした人と、年齢とともに毎日が単調になっていく人では、何が違うのだろうか。実は、その差は、自分の心が動く瞬間を日々のなかに持てているかどうかにある。『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』の内容をもとに考えてみよう。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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「毎日」を楽しめているか?
「あの人は、年齢を重ねるほど楽しそうだ」
そんなふうに感じる人がいる。
特別に若く見えるわけでも、華やかな経歴があるわけでもない。
けれど、話していると表情が生き生きとしていて、こちらまで前向きな気持ちになる。
そうした人は、毎日をただこなすだけで終わらせない。
気になっていた店に足を運ぶ。好きな音楽を聴く。久しぶりに友人と会う。新しい趣味を始めてみる。
忙しさや年齢を理由に、「もう今さら」「そんなことをしている場合ではない」と、自分の心が動くことを後回しにしてしまう人は少なくない。
しかし、自分が何に心を動かされるのかを知り、その時間を大切にしている人は、いくつになっても新しい表情を見せてくれる。
人を惹きつけるのは、若さそのものではない。
日々のなかで、自分が生き生きとできることを見つけ、それを楽しもうとする姿勢である。
「生きている」という実感を味わう
そのヒントになるのが、次の考え方だ。
人生には、生きていることを実感できる驚きの瞬間が訪れるときがある。新鮮なイチゴがおいしいと感じる。散歩中に太陽の輝きに感動する。パートナーや友人との楽しい夕食の時間が、あっというまに過ぎていく。
こうした瞬間には、大きなものも小さなものもある。久しぶりにコンサートに行き、バンドの演奏が始まると、自分がどれだけ生演奏を愛していたかを思い出す。「この感覚を忘れていた!」と生きている実感が湧いてくる。そしてあなたは、もっと頻繁にコンサートに行こうと決心する。
この感覚を、もっと大きな形で味わう場合もある。1日中、「生きている」という実感を味わい続けることもあるだろう。何らかの行動をすることで、こうした大きな気づきの感覚が得られることがある。この気づきこそ、あなたが求めているものだ。
この「生きている」という感覚が身近になると、それ以外のことが些未なものに感じられるようになる。それまで悩んでいた問題も、小さなものに思えてくる。問題がなくなるわけではない。だが以前と比べれば、深刻さは薄れていく。長いあいだ悲しみや憂鬱に苦しんでいた人にとって、こうした生き生きとした瞬間は特に印象的なものに感じられる。
年齢を重ねるほど人を惹きつける人は、自分が「生きている」と実感できることを、後回しにしない人である。
日々の用事に追われていると、自分の楽しみは後回しになりやすい。
だが、心が動くことに時間を使う人は、表情や言葉に自然な明るさが生まれる。
その姿が、周囲の人にも新鮮な印象を与えるのである。
まずは、「最近、自分が夢中になったのはいつだったか」を思い出してみよう。
そして、その感覚をもう一度味わえる小さな予定を、今日の生活に入れてみることだ。






