定年を迎えて自由な時間が増えた途端、急に老け込んでしまう人がいる。一方で、仕事を辞めたあとも毎日を楽しみ、年齢を感じさせないほど若々しい人もいる。その違いは、いったいどこにあるのだろうか。お金や健康だけではない、意外なポイントがある。本記事では、習慣本の超決定版『あきれるほど小さい習慣』をもとに、「定年後、一気に老け込む人と若々しい人の違い」について解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)
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定年した途端、老け込んでしまう人
定年退職したら、毎日好きなことをして暮らしたい。
長く働いてきた人ほど、一度はそんな老後を想像したことがあるのではないだろうか。
しかし、いざ仕事を辞めて自由な時間が増えると、急に元気がなくなってしまう人もいる。
あなたの周りにも、思い浮かぶ人はいないだろうか?
「今日は何をしよう」で一日が終わる
定年間際の母が、知人からこんな話を聞いたそうだ。
「会社に行っていた頃は、休みがあんなに欲しかったのにね。毎日休みになると、意外とやることがないんだよ」
朝起きても、出社する必要はない。
「今日は何をしよう」と考えながらテレビをつけ、そのまま昼になる。
昼食を食べたら、またテレビを見る。
最初は楽しかったものの、数か月すると「曜日すらわからなくなってきた」と笑っていたそうだ。
「定年後、一気に老け込む人」と「若々しい人」の違いとは、いったい何なのだろうか?
小さな習慣が「流れ」を生み出す
『あきれるほど小さい習慣』には、こんなページがある。
最初の一歩を「大きく始めた人」は途中で息切れしてしまいます。
しかし、「小さく始めた人」は流れを生み出し、いつの間にか止まらなくなる。
このベビーステップこそが、モメンタム(勢い)を生み出し、行動を加速させます。
ロケットスタートで速く進もうとして燃え尽きるよりも、ゆっくりでも小さな一歩を積み重ねる。
そうすることで、想像もできないほどの大きな成果につなげられるのです。
――『あきれるほど小さい習慣』より
会社員時代は、出社時間も休日もある程度決められている。
しかし、定年すれば、自分で毎日のリズムをつくらなければならない。
そこで「せっかく自由なんだから、何もしなくていい」とすべての習慣を手放してしまうと、外へ出るきっかけも、人と会うきっかけも減ってしまう。
反対に、小さくても「毎日これをやる」と決めておけば、その行動から次の行動が生まれていく。
定年後こそ「何もしない毎日」にしない
毎朝10分散歩する。
植物に水をやる。
近所の店までコーヒーを飲みに行く。
自分で決めた小さな習慣が一つあるだけで、「今日もこれをやろう」という理由が生まれる。
定年後に老け込む人と若々しい人を分ける習慣・ワースト1は、毎日何も決めず、やることのない生活を続けることだ。
仕事を辞めたからといって、すべての習慣まで手放す必要はない。
小さな「今日もやる」を持ち続けること。
それが毎日に流れをつくり、定年後もいきいきと過ごすための力になる。








