「老後は好きなことをして楽しく暮らしたい」と考えている人は多いだろう。しかし、自由な時間が増えれば、自然と毎日が充実するとは限らない。歳を重ねても次々と楽しみを見つけられる人と、そうでない人の違いはどこにあるのか。本記事では、習慣本の超決定版『あきれるほど小さい習慣』をもとに、「楽しい老後を過ごせる人の特徴」について解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

「楽しい老後を過ごせる人」の特徴・ベスト1Photo: Adobe Stock

「老後に期待」…していますか?

「老後は好きなことをして暮らしたい」と考えている人は多いだろう。

 しかし、時間ができれば、自然と毎日が楽しくなるわけではない。

 そう考えたことはないだろうか?

「ちょっと面白そう」で始めてしまう

 以前、スナックのママと話していたときのことだ。

 スマホで撮った写真を見せながら、「最近、陶芸を始めた」と教えてくれた。

 以前から興味があったのかと思ったら、そうではないという。

「近所に教室ができて、面白そうだったから試しに体験だけ行ってみたの」

 最初から「趣味にしよう」と決めていたわけではない。
 ただ、「ちょっと面白そう」と思ったから、一度だけ試してみた

 それが楽しくて通うようになり、教室で新しい友人までできたという

「最近は、次に何を作ろうか考えるのが楽しくて」

 そう話す姿を見て、楽しみというのは、待っていれば向こうからやってくるものではないのだと思った。

「1分だけ」なら始められる

『あきれるほど小さい習慣』には、こんなページがある。

多くの人は、新しいことを始めようとするとき、「まず何をやるか」という内容ばかりを考えてしまいます。
でも、私たちを億劫にさせているのは、「まず何をやるか」よりも「時間」なのです。
「30分はちょっと……。でも、1分だけならできそう!」
そう思うと、なんだか始められそうな気がしませんか?
たったこれだけで、心理的なハードルは驚くほど下がります。
だからこそ、まずは1分以内でできることを考えましょう。

――『あきれるほど小さい習慣』より

 新しいことを始めるとき、私たちはつい大げさに考えてしまう。

「英語を習うなら、毎日勉強しなければ」
「運動するなら、週に何度も通わなければ」
「趣味にするなら、ちゃんと続けなければ」

 そう考えた瞬間、楽しいはずのことまで面倒になってしまう。
 しかし、「一度だけ」「少しだけ」なら、ぐっと始めやすくなるのだ。

何でも楽しめる人は、「ちょっとだけ試す」

 読みたい本があったら、1ページだけ読んでみる。
 行ってみたい場所があったら、まず調べてみる。

 やってみて、つまらなければやめてもいい。

 大切なのは、「楽しそう」と感じた瞬間に、その気持ちを小さな行動へ変えることである。
 楽しい老後を過ごせる人の特徴・ベスト1は、興味を持ったことを「ちょっとだけ試してみる」ことだ。

 人生の楽しみは、最初から「一生の趣味」として見つかるものばかりではない。

 小さな「面白そう」を一つずつ拾っていく。
 その積み重ねが、歳を重ねてからの毎日を豊かにしてくれるのである。