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このところ、「退職一時金の廃止」「ジョブ型雇用への移行」「初任給の大幅引き上げ」「中途採用者への好待遇」……人事制度にまつわるニュースが、相次いでいます。
こうした動きを見ると、日本企業の人事戦略が大きな転換期を迎えていることが伺えます。ただし、退職一時金の例でいえば、次のような「世代間」「新卒と中途の間」のモヤモヤした声もあるのではないでしょうか。
中高年社員の「長年会社に尽くしてきたのに、なぜ自分たちの退職金だけ減るんだ」といった声。新卒入社組の「なぜ中途社員の方が、給料が高いんだ」といった声。
ハレーションの根っこにある、「仕組みの崩壊」とは?「条件だけでは社員を引き止められない時代」において、優秀な部下を惹きつけ、チームのパフォーマンスを最大化する上司の条件とは何でしょうか。(アチーブメント取締役営業本部長 橋本拓也)
退職金廃止が暴いた
「ボスマネジメント」の限界
退職金はずっと、「会社と社員を長期的に結びつける仕組み」のひとつとして機能してきました。見方を変えれば、これは「モチベーション2.0」――アメとムチで人を動かす、外からの刺激に頼ったマネジメントの象徴です。
「ここまでやればボーナスや退職金がこれだけもらえるぞ」というアメ。「言う通りにしなければバツがあるぞ」「途中で辞めたら損するぞ」というムチ。
このアメとムチの繰り返しは、マニュアル通りのルーチンワークが中心だった製造業の時代には、それなりに機能していました。
しかし、今起きているハレーションの正体は、まさにこのアメとムチの崩壊ではないでしょうか。
「退職金」というアメと、「辞めたら損をする」というムチがあったからこそ、世代間のギャップや待遇の差があっても、社員を外的コントロールで何とか会社に留めておけた。その縛りが消えつつある今、外からの条件だけで人を動かそうとするマネジメントは、通用しなくなってきています。
それにもかかわらず、今なお「批判する、責める、罰する、脅す、文句を言う、ガミガミ言う、褒美で釣る」という関わり方で部下を押さえつけようとする役員、管理職が後を絶ちません。
部下を自分の駒として思い通りにコントロールしようとする、外的コントロールはもう通用しません。条件による縛りがなくなった時代に、このアプローチを続ければ、部下の心は確実に離れていきます。ハラスメントで訴えられることも考えられます。
優秀な人が「辞めない会社」
たった1つの共通点とは?
では、アメとムチという強力な武器を失った時代でも、「優秀な人が辞めない会社」「人が自ずと育つ会社」には、いったいどんな特徴があるのでしょうか。







