Photo:AFP=JIJI
パナソニック ホールディングスが1万人もの大リストラを断行中だ。今回、ダイヤモンド編集部の取材で、パナソニックの出世事情や管理職の給与テーブルが判明した。出世見込みがなく意欲の低いシニア社員でも、給与がほとんど下がらない“おいしい”制度であることが分かった。“働かないシニア社員”が滞留しやすい同制度が、大リストラに踏み切らざるを得ない構造を招いていたといえる。仕事を頑張らなくても月収が1万円程度しか下がらない上に、今回の早期退職では退職金などの総額が1億円に達する可能性があるという仰天スキームになっているのだ。特集『黒字リストラの恐怖!部長&課長を襲う希望退職と役職定年の絶望 出世・給料の残酷』の本稿では、パナソニックがリストラで“狙い撃ち”にした年代と早期退職の仕組みを明かすとともに、同社の給与体系を一挙公開する。(ダイヤモンド編集部 今枝翔太郎)
「退職金など総額1億円も?」好待遇リストラの裏で
“働かないシニア”においしすぎる制度
国内電機大手のパナソニック ホールディングス(HD)では、赤字にこそなっていないが伸び悩みが続く。
パナソニックは事態を打開するため、国内外合計で1万人もの大リストラに踏み切った(パナソニックのリストラについては、特集『パナソニック 正念場』の#3『【内部資料入手】パナソニック1万人リストラの年齢別「割増退職金」が判明!“狙い撃ち”された年代は2000万円超?』、#4『パナソニックの管理職リストラ「内部資料」を入手、割増退職金に“数十万円~5000万円”の超巨大格差が判明!』参照)。
複数の関係者によると、早期退職の応募は、40~50代を中心に順調に集まっているという。
今回ダイヤモンド編集部は、パナソニックのある事業会社の給与テーブルを入手した。
さらに独自の取材により、同社の出世と給与事情が判明。“働かないシニア社員”が滞留しかねず、大リストラに踏み切らざるを得ない実態が明らかになった。なんと、仕事を頑張らなくても月収で1万円しか差がつかない場合があるのだ。そして目下進んでいるリストラでは、そんなシニアたちに退出してもらいたいからか、退職金などの総額が1億円に達する可能性すらあるという。
次ページでは、パナソニックがリストラで“狙い撃ち”にした年代と早期退職のスキームを明かす。さらに、具体的な等級、評価ランクごとの金額とともに、同社の給与体系を一挙公開する。







