共通点はたった1つ。それは会社が、部下自身の「理想の世界を満たす舞台」になっているかどうかです。
「選択理論心理学」によれば、人間には「生存」「愛・所属」「力」「自由」「楽しみ」という基本的欲求があると考えます。また、自分が望む人間関係や仕事、生活などのイメージを「上質世界」と呼びます。
人が動くのは、上司の指示があったからではありません。自分の理想を現実にしたいから、自らの意志で動いているのです。
不満を抱えた社員を思い浮かべてみましょう。「長く貢献してきた自分を認めてほしい」という欲求や、「この会社に大切にされていないのでは」という愛・所属の欲求が満たされていない状態です。
従来のマネジメントは、部下を自分の都合のいいように動かそうとしていました。でも今の時代に求められる「リード(導く)マネジメント」が目指すのは、部下を操ることではなく、部下の内側から自然に湧き出る「やる気」を引き出すこと(モチベーション3.0)です。
優秀な人が辞めない会社の役員や管理職は、部下ひとりひとりの欲求や強みを見極め、正しく成長を支援します。「この会社で働き、成長することが、自分の人生の目的につながる」と部下自身が思える状態をつくっています。
職場を「自己実現の舞台」として部下が自発的に選ぶ――そんな環境を作ることが、これからのマネジメントに求められる関わり方なのです。
写真はイメージです Photo:PIXTA
管理職が最初にやるべきことは
自分自身のセルフマネジメント
ただし、ここで大切なことをお伝えしなければなりません。
どれだけ役員や管理職が1対1の対話で部下の理想に寄り添っても、組織全体の空気がよどんでいれば、その効果は帳消しになります。







