最近のある日、漆黒のランドローバー「ディフェンダーP400」が高級百貨店ハロッズの前にある駐車禁止区域に入り込むと、いくつかのゴミ袋のすぐ脇に車体を斜めにして停車した。車の後部は道路に突き出ていた。カタールのナンバープレートを付けたこの洗練されたスポーツタイプ多目的車(SUV)のドライバーはギアをパーキングに入れ、車外に出るとハロッズの中へ入っていった。後ろから来る車が、その横を蛇行して通りながら次々とクラクションを鳴らした。ロンドンの高級エリアには厄介な問題がある。外国ナンバーのスーパーカーが好き勝手な場所に駐車し、ドライバーが踏み倒す違反切符が増える一方なのだ。ロンドンの高級地区は一年中、見せびらかすような車の展示場と化しており、制限速度が時速20マイル(約32キロメートル)の道路をV12エンジンがごう音を立てて走る。夏になると、これらの地域は中東のナンバープレートを付けたフェラーリやランボルギーニ、マクラーレンで特に混雑する。ドライバーらが湾岸地域の灼熱(しゃくねつ)の暑さを逃れ、避暑にやって来るためだ。
ロンドン悩ますスーパーカー駐車違反、多くは外国人
高級地区は中東ナンバーのフェラーリやランボルギーニであふれかえっており、駐車違反切符が切られてもドライバーは支払おうとしない
特集
あなたにおすすめ







