ちょっとしたことでイライラしてしまう。仕事が予定通りに進まない、人のささいな行動が気になる――。そんな状態が続くと、「自分は短気なのかも」と思ってしまうかもしれない。しかし、イライラしやすさの裏には、ある「思い込み」が隠れていることがある。話題の書『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』(池田貴将著)をもとに、イライラに振り回されず、心をラクにするヒントを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

いつもイライラしている人の特徴・ワースト1Photo: Adobe Stock

イライラは「マイルール違反」のサイン

たとえば、急いでいるときに限って、前を歩く人がゆっくり歩いている。

仕事を早く終わらせたい日に限って、退社間際に急な依頼が入る。

家に帰れば、片づけたはずの部屋がまた散らかっている。

そんなちょっとしたことで、思わずイラッとしてしまうことはないだろうか。

実は、こうしたイライラには共通する理由がある。

『人生アップデート大全』では、その理由を「マイルール」という視点から説明している。

「イライラや怒りは、必ず『自分のルールから何かがはみ出したサイン』です」
――『人生アップデート大全』より

たとえば、「今日やるべきことは今日中に終わらせなければならない」と思っている人が、退社間際に新しい仕事を頼まれたら、イライラするかもしれない。

「部屋はいつもきれいでなければならない」と思っていれば、家族が服を脱ぎっぱなしにしているだけで腹が立つこともある。

つまり、目の前の出来事そのものではなく、「こうでなければならない」という自分のルールから現実が外れたときに、イライラが生まれるのである。

ワースト1:「こうでなければならない」が多い

いつもイライラしている人の特徴・ワースト1は、「こうでなければならない」というマイルールが多いことである。

「時間は守るべき」
「仕事は完璧にやるべき」
「普通はこうするもの」
「言わなくてもわかるはず」――。

もちろん、ルールを持つこと自体が悪いわけではない。

問題は、それを「絶対に守られるべきもの」と考えてしまうことである。

世の中には、自分の思い通りにならないことがいくらでも起きる。

そのたびに「ありえない」「普通はこうするでしょ」と反応していたら、イライラする機会はどんどん増えてしまう。

イライラしたら、まず「スペース」をとる

では、イライラしたときはどうすればいいのか。

怒りにまかせて相手にぶつければ、あとで後悔するかもしれない。一方で、ひたすら我慢するのも心を消耗させる。

そこで有効なのが、いったん出来事から距離を置くことだ。

「感情は『波立っている池』のようなものです。何かの出来事があって、一瞬波立つ。しかし時間が経てば、また穏やかな水面に戻ります」
――『人生アップデート大全』より

10秒数える、大きく息を吸って吐く、少し歩く、音楽を聴く。すぐに反応せず、感情の波が静まるまで待つだけでもいい。

「マイルール」が見つかれば、心を切り替えるのは意外と簡単

それでもイライラが収まらないなら、自分の中にあるルールを探してみる。

「私は何を信じているから、この感情なの?」
――『人生アップデート大全』より

「予定通りに進まなければならない」「相手はこう振る舞うべきだ」「失敗してはいけない」。

そんな思い込みが見つかるだけで、感情との距離が少し変わる。

予定が崩れても、「まぁ、そういう日もある」と考えられる。

相手が自分の常識と違っても、「そういう考え方もある」と流せる。

イライラをゼロにする必要はない。

それは、自分の中にある「マイルール」を知らせてくれるサインでもあるからだ。