Photo:Mario Tama/gettyimages
世界貿易センタービルと米国防総省へのテロ攻撃から25年を迎えるが、2001年9月11日の出来事は米国人の意識に深く刻み込まれている。あの朝に10歳以上だった米国人の93%は、その知らせを聞いたときに自分がどこにいたか、何をしていたかを覚えている。10人中6人以上が、あの攻撃で米国が「完全に」変わったと答えている。
9・11が変容をもたらしたという米国民の認識は過去20年間で着実に強まってきた。アフガニスタンやイラクでの長期にわたる戦争がこれに大きく関わっていると考えるのは妥当だろう。米国民は当初、これらの軍事介入を支持したが、戦争終結の何年も前から嫌気が差していた。
これらの戦争を経験した退役軍人たちは他の米国人が持つ否定的な感情を完全に共有しており、戦争を始め、主導し、長引かせた当局者への反発の下地を作った。多くの経験豊富な政治ウォッチャーたちを驚かせたのは、ドナルド・トランプ氏が1回目の大統領選の選挙活動の序盤にこれらの戦争を批判した際、退役軍人を含む共和党の一般党員の多くから好意的な反応があったことだった。これらの政策を実行した将官たちに対するピート・ヘグセス国防長官の戦いは、同氏がこの時期に下級将校として味わった苦い経験を一部反映している。
多くの米国民は世界における自国の力と影響力が9・11以降に弱まってきたと考えており、テロ攻撃へのわが国の対応、特にアフガニスタンとイラクでの開戦の決定がその一因となったとみている。こうした見方は9・11の悪影響をむしろ過小評価している。2001年9月10日の時点で、米国は冷戦後の支配的な地位のピークにあった。翌朝に起きたテロ攻撃への対応は、わが国の地位を徐々に低下させるプロセスの始まりとなった。
国内では、減税しながら巨額の費用が必要な戦争を中東で遂行することで、それまでの10年間で苦労して取り戻した財政規律が崩れた。米国が最後に財政均衡化を果たしたのが、2001年9月30日に終了した会計年度だったのは偶然ではない。それ以降は戦費(および他の多くの費用)を「国のクレジットカード」で賄ったことで、わが国の立場を国内外で弱め、無限に続けられない債務の累積につながった。







