欧州は天然ガスを巡り、いつもとは異なる行動を取っている。過去4年間で2度目のエネルギー危機に直面していることを踏まえれば、各国は冬に備えるためあらゆる手段を講じるだろうと考えるのが当然かもしれない。だが実際には、欧州諸国は天然ガスの貯蔵量がこの15年で最も低い水準しかない状態のまま寒い季節を迎えようとしている。これは、欧州諸国の一部が2022年に犯した過ちを繰り返すよりも、今後のエネルギー市場の展開に賭けようとしていることを示すものだ。それにより、高水準にあるガス価格が抑制される可能性がある。しかし、欧州の賭けが裏目に出て、さらなる供給を求めてスポット市場で買い付けせざるを得なくなれば、米国の液化天然ガス(LNG)輸出業者が価格上昇の恩恵を受ける可能性がある。その一方で、欧州諸国の一部は打撃を被ることになる。
天然ガス貯蔵控える欧州、冬季を前に危険な賭け
欧州の天然ガス貯蔵量は暖冬を乗り切れる程度しかない
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