周囲と同じやり方に縛られず、自分らしく働いている。無理をしているようにも見えない。それなのに、成果はしっかり出している人がいないだろうか。漫画家・かっぴー氏の著書『天才になれなかった全ての人へ 自分だけの武器が見つかる才能論』で紹介されている「天才状態」から考えると、その理由が見えてくる。(構成/ダイヤモンド社・榛村光哲)

職場にいる「自由なのに成果を出す人」の特徴Photo: Adobe Stock

「天才状態」には3つの条件がある

本書では、「天才モード」を発動するためには3つの条件があるとしている。

それが、

「能力を100%発揮できている」
「自然な状態である」
「価値を生んでいる」

ことだ。まず、自分が現在持っている能力やポテンシャルを100%ワークさせる。そして、無理をして自分を追い込むのではなく、素の自分でいられる。さらに、その力が誰かの役に立ち、周囲から価値として認められる。この3つが揃っている状態が、「天才状態」なのである。

「自然」とは、力を抜くことではない

自由なのに成果を出す人を考えるうえで重要なのが、2つ目の「自然な状態である」ことだ。

本書でいう「自然」とは、単にラクをすることではない。素の自分でいられることを意味する。

能力は100%使っている。しかし、無理やり別の自分を演じたり、自分を追い込んで力を絞り出したりしているわけではない。自然な状態で力を発揮している。

だからこそ、外から見ると「自由に働いている」ように見えることがある。

「頑張っている人」より「ハマっている人」が強い

一方で、仕事にハマっていない人は、同じ成果を出すために大きな負荷がかかる。

自分を仕事に合わせ、苦手なやり方を続け、何とか周囲と同じところまで持っていく。本人は猛烈に頑張っていても、仕事にハマっている人にはかなわない。素の自分のまま能力を発揮しているからだ。

だから、頑張っている感覚では前者のほうが強くても、実際の成果では後者が上回ることがある。

自分らしくいることが、そのまま価値になる

「天才状態」の3つの条件がうまく重なっているとき、成果は最大になる。

無理をしている感覚はなく、素の自分でいられる。
そして、その結果が会社や顧客、周囲の人にとっての価値になっている。

だから、「もっと頑張れば成果が出る」とは限らない。ハマっていない場所で自分を押し殺しながら頑張るよりも、自分が自然な状態で100%の力を発揮でき、その力が価値になる場所を見つけたほうが、大きな成果につながることがある。

自由なのに成果を出している人は、好き勝手に働いているわけではない。自分らしくいることと、能力を発揮することと、価値を生むことが重なっている。

つまり、ハマっている。、「天才状態」なのである。