米国債は1カ月にわたり売られ、価格は危険水域へと下落している。このため、借り入れコストは、最終的に株価や経済に打撃を与えると一部で懸念される水準まで上昇している。債券価格が下落すると上昇する米国債利回りは、10日に再び急上昇した。原油価格の新たな上昇、堅調な生産者物価指数(PPI)、そして、共和党が議会の支配権を維持すれば米国民に5000ドル(約77万円)を支給するとの公約をドナルド・トランプ大統領が示したことが背景にある。この公約は、財政赤字を1兆ドル超拡大させることになる。債券利回りは6月下旬から上昇を続けており、これを抑制しようとスコット・ベッセント財務長官が行った長期国債の買い戻し増額でも状況は変わっていない。この過程で、債券市場は数カ月、さらには数年ぶりの節目を次々と越えてきた。30年物米国債利回りは、すでに19年ぶり高水準に達している。