健康診断でコレステロール値を気にして、むやみに油を避けていませんか? 実はその我慢、肝心なポイントを見落としているかもしれません。本当に意識すべきは「減らす」ことではなく、ある2つの成分の黄金バランスでした。著書『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳「ミクログリア」が味方する6つの習慣術』をベースに、現代人が無意識に陥る脂質選びの落とし穴と、血管を守る食習慣のヒントをお届けします。

【脳の専門医が教える】コレステロール対策の落とし穴…​本当に注意すべき「脂質の摂り方」ベスト1Photo: Adobe Stock

コレステロール対策の落とし穴!
本当に注意すべき「脂質の摂り方」とは?

「健康診断で数値が高かったけれど、具体的に食事の何を気にすればいいのだろう」と悩む人は少なくありません。一般的な食事摂取基準ではコレステロールの目標量が撤廃されたものの、全員が油断してよいわけではありません。

「脂質異常症」などの疾患リスクが高い人には、動脈硬化性疾患予防の観点から1日200mg未満に抑えることが望ましいとされています(出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書)。
――『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳「ミクログリア」が味方する6つの習慣術』より

持病がある方や高リスクの方は引き続き注意が必要ですが、では、具体的にどのような基準で日々の油を選び、摂取すればよいのでしょうか?

カギを握る「2つの脂肪酸」の黄金バランス

悪玉コレステロールのコントロールにおいて、本当に意識すべきノウハウは「油の質」にあります。

では、本当の悪玉コレステロールを過剰摂取しない「コツ」は、どこにあるのでしょうか? それは、「オメガ3脂肪酸」と「オメガ6脂肪酸」の摂取バランスにあります。私たちが口にする「脂質」には、コレステロール以外にさまざまな「脂肪酸」が含まれます。なかでも健康への影響が大きいのが、「オメガ3」と「オメガ6」です。
――『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳「ミクログリア」が味方する6つの習慣術』より

現代人の食生活は、気づかないうちにこのバランスが大きく崩れがちです。それぞれの性質を理解し、正しい選び方を身につけることが重要になります。

◯オメガ3(積極的に摂りたい)
種類:α-リノレン酸、EPA、DHAなど
多く含まれる食品:エゴマ油、アマニ油、青魚(イワシ、サバ、アジ、サンマなど)
◯オメガ6(過剰に注意)
種類:リノール酸、アラキドン酸など
多く含まれる食品:多くの植物油、動物性食品、加工食品、外食・中食のメニュー
(例外:オリーブオイルの主成分はオメガ9)

――『脳の専門医が教える 100歳までボケない脳「ミクログリア」が味方する6つの習慣術』より

今日からできる動脈硬化の予防策・ベスト2
外食や加工食品で増えがちな「オメガ6」を抑えるノウハウ

現代の食生活では、惣菜や外食、スナック菓子などに含まれる「オメガ6」を無意識に過剰摂取してしまいがちです。オメガ6の摂りすぎは体内で炎症を引き起こしやすくなり、動脈硬化のリスクを高めてしまいます。

今日からできる改善ノウハウとして、まずは➊加熱調理に使う油をオメガ9主成分のオリーブオイルに切り替えること、そして➋サラダのドレッシング代わりにアマニ油やエゴマ油を使うことがおすすめです。

さらに、週に2~3回は肉料理を青魚のメニューに置き換えることで、自然と「オメガ3」の比率を高めることができます。

単に「油を減らす」のではなく、「良質な油を選んでバランスを整える」スマートな食習慣で、健康な血管を守っていきましょう。