マイケル・ウォルターズさん(25)は昨年、血液がんの一種である非ホジキンリンパ腫と診断された。大学を卒業してフルタイムの仕事に就いたばかりだった。ニュージーランド出身のウォルターズさんは、オークランドで数回の化学療法や放射線療法、免疫療法を受けたが、いずれも効果がなかった。その後、医師からCAR-T(カーティー)細胞療法について説明を受けた。これは患者の免疫細胞を採取し、専門施設で再設計してから体内に戻し、がん細胞と戦わせる治療法だ。ウォルターズさんは米国とインド、そしてオーストラリアも検討した。オーストラリアのメルボルンの病院ではこの治療法を提供できるものの、費用は最大60万米ドル(約9200万円)に上る。彼の家族には手が届かない金額だった。