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米国の債務状況は暗い見通しとなっている。今後の危機を回避する道はあるのか。
一つの道は、数十年にわたり議員たちが避けてきた厳しい選択――増税と支出削減――を必要とする。もう一つの道はより魅力的に聞こえる。経済成長だ。国の債務が数兆ドル増えたとしても、経済がより速く成長すれば、債務はそれほど深刻ではなくなる。
これが、公衆保有の米政府債務が国内総生産(GDP)の100%に達し、政府内保有分を含む総債務が40兆ドル(約6100兆円)を超えるという節目を迎える中、スコット・ベッセント財務長官と政権当局者が掲げてきた筋書きだ。ベッセント氏は、人工知能(AI)関連投資の拡大、製造業の国内回帰、消費者向け減税による経済成長で政府が利益を得るシナリオを描いた。
「3%の成長があれば、われわれはこの状況から脱却できる」とベッセント氏は先週、南メソジスト大学での講演で述べ、イラン戦争がエネルギーの流れを混乱させる前は経済がその方向に向かっていたと主張した。「われわれはこのイラン紛争を乗り越える。基盤となる経済は非常に非常に強く、再加速していると考えている」
ベッセント氏とドナルド・トランプ大統領が米国の財政状況を改善できる根拠として成長論に頼る一方で、政権は財政赤字と債務を増加させる政策を打ち出している。トランプ氏は中間選挙で共和党が勝てば国民の全成人に5000ドルを給付すると表明したほか、軍事費の大幅増加も支持している。関税の引き上げ、不正行為への取り締まり強化、連邦職員の削減など、政権の一部の決定は財政赤字を減らしているが、トランプ氏は数兆ドル規模の減税と国境警備費の増額も議会を通じて推進した。
ベッセント氏の約3%成長を巡る計算は機能しうるが、正確な数字はいくつかの前提や目標次第というのが予測専門家らの見方だ。例えばペンシルベニア大学の「ペン・ウォートン予算モデル」による試算では、10年間にわたり年平均3.5~4%の経済成長があれば債務の対GDP比率が安定する。








