たとえば「毎日、この時間帯は、30分相談に乗る」「私はメンタルヘルスの専門家ではないし、深刻な相談には乗れないから、相談の範囲は仕事に関わることまで」「それ以上は、産業医にまず相談に乗ってもらい、必要に応じて精神科医などと連携して専門的に対応してもらう」などと具体的に、方針や限界をまず自分の中で明確にしておきましょう。
次に、決めたことをBさんに伝えます。
この際、いきなり自身の方針や限界などを伝えると、相手は壁を感じ、相談できなくなってしまいます。そうならないように、まずはBさんの話を落ち着いて聞き、「それは不安でしたね」などと共感することが重要です。
『病まないための職場サバイバル戦略』(蝦名玲子、集英社)
それから仕事のことで答えられることは対応し、深刻な話で相談者の力量を超えている場合には「そのことについて私には専門知識がないので、産業医の先生を紹介したいと思います」と専門家につなぐのです。そのうえで、「仕事のことで悩みやわからないことがあれば、明日16時から30分ほどなら時間がとれるので、その時間に声をかけてくださいね」と会話を終了すると、安心させながらも、相手と自分との間に一定の線を引くことができます。
また、指導をする際にも、まず相手の話を聞いてから、方針などを伝えましょう。
「その対応を理不尽だと感じたのですね」とまず相手の意見を受けとめる。それから「ただ、これは会社の方針に基づいたものです。実はこの方針は、過去にこういう問題があって、その再発を防ぐためにできたものなのです」などと説明すると、信頼関係を崩さずに指導することができます。







