先週、暗雲が立ち込める前、米オープンAIの研究者らは歓喜に沸いていた。同社は8日、最新の社内AI(人工知能)モデルが、数学の難問として有名な「ミレニアム懸賞問題」の一つを解決したと主張した。実験に着手したきっかけは、最大の競合企業である米アンソロピックがすでにそれを解決したというネット上のうわさだった。研究者らは興奮気味に電話をかけ合い、ビジネスチャット「スラック」に勝利の投稿をした。この画期的な進歩は、人間よりも賢いAIツールを構築するための容赦ない商業競争における勝利だと社内で受け止められた。数兆ドルが懸かるこの競争は、両社が年内にも株式を公開した際に、前例のない富と権力をもたらすと期待されていた。
AI業界に重大な危機もたらした「カネと安全性の衝突」
オープンAIとアンソロピックは自社の強力なAIの制御を失う可能性があると認めつつも、互いに、そして中国と激しい競争を繰り広げている
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