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米石油業界幹部は何カ月も前から、ホルムズ海峡の封鎖が長期化すれば燃料危機は避けられないと警告してきた。今や彼らは、その危機が既に到来しているとの見方を示している。
世界各地の商業用燃料在庫は6カ月余りにわたって減少が続き、戦略原油備蓄はこれ以上大きく取り崩せない。先週の攻撃によって、ホルムズ海峡を迂回(うかい)するサウジアラビアの重要な原油パイプラインが稼働を停止しており、アナリストの推計では、既に需給がタイトになっている世界の石油市場から、少なくとも日量250万バレルが失われている。
「こうした仕組みは全て、価格面と供給面のリスクを緩和するのに役立っていた」と米石油大手 シェブロン のマイク・ワース最高経営責任者(CEO)は11日、テキサス州オースティンで開かれたエネルギー関連の会議で述べた。「それらは今やほぼ尽きてしまい、始まった当初のようにシステム内に余裕があるわけではない」
今後の原油相場動向を予測するのは難しいが、現時点では相場がすぐに下落に転じるとは想像し難いと、ワース氏は付け加えた。「状況が緩和される理由が幾つかあると言えればよいのだが、現時点ではそれが起きるとは考えにくい」と同氏は語った。
経験豊富なエネルギーアドバイザーたちは、イラン戦争の解決が視野に入っていない中、事態が制御不能になる恐れがあると指摘する。軽油の価格は急騰し、1ガロン=6.23ドルと過去最高値を更新した。今夏に1ガロン=4ドルを割り込んでいたガソリン価格は4.32ドルまで反発した。一部のエネルギーアナリストには、価格高騰で苦境に陥っている消費者がいつ新規の購入を控え始めるのかという質問が、投資家から寄せられているという。
トランプ政権は米国民に対して、ガソリン価格が下落し、中東からのエネルギー供給が増え続けると繰り返し約束してきた。







