「こんなことを言ったら、どう思われるだろう」「失敗したら恥ずかしい」「変な人だと思われたくない」。そんなふうに、つい他人の目が気になって動けなくなることがある。頭では「気にしても仕方がない」とわかっていても、考え始めるとなかなか止められない。では、どうすれば周囲の目に振り回されずに行動できるのか。話題の書『人生アップデート大全――停滞した自分を変える66の習慣』(池田貴将著)をもとに、そのヒントを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

他人の目を気にしすぎな人がやるべきこと・ベスト1Photo: Adobe Stock

「どう思われるだろう」と思った瞬間、行動が止まる

パフォーマンス心理学の世界には、「FOPO」という概念がある。

「Fear of Other People’s Opinions」の略で、「他人からどう思われるかを気にしてしまう恐れ」のことだ。

たとえば、大勢の前で話すときに、「つまらないと思われたらどうしよう」と不安になる。

SNSで何か発信したくても、「文章が下手だと思われないかな」と考えて、投稿するのをためらってしまう。

新しいことを始めようとしたときも、「失敗したら恥ずかしい」「周りにどう思われるだろう」と考えているうちに、なかなか最初の一歩を踏み出せなくなる。

行動している最中には、恐怖は生まれない

FOPOについて興味深いのは、この恐れが生まれるタイミングである。

『人生アップデート大全』によると、FOPOは多くの場合、「何かに取り組む前」と「何かに取り組んだあと」に起こるという。

始める前には、「これをやったら、どう思われるだろう」と考える。

終わったあとには、「あの発言、変に思われなかったかな」と振り返る。

ところが、実際に行動している最中は違う。

「つまり、行動している最中には、『他人からどう思われるか』という恐怖は生まれないのです」
――『人生アップデート大全』より

今すぐやるべきこと・ベスト1:「とにかく動く」

だから、他人の目が気になったときに、「気にしないようにしよう」と無理に自分に言い聞かせる必要はない。

メールを1本送る。資料を1ページつくる。文章を1行書く。

やろうと思っていたことに、ほんの少し手をつけてみる。

行動を始めれば、意識は「周りからどう見られるか」から、「今、何をするか」へと移っていく。

他人の目が気になって、あれこれ考え始めたときこそ、「今、手が止まっていないか」と考えてみる。

『人生アップデート大全』の著者池田貴将氏は本書の中でこう述べている。

「他人の目が気になるときは『暇だからだ』と思うようにしました。」
――『人生アップデート大全』より

他人の目が気になったら、「心に余裕があるんだな」と捉え、悩み続けるより、まず目の前のことを始める。

案外、ちょっとした行動で、他人の目線を気にして動けない状態から脱することができるのだ。