このエリアが、屋根に覆われたアーケード街になっていない。独立した建物がポツポツとあるだけなので、移動すると日差しや強風をもろに受ける。せっかく来たのだから、ゆっくり買い物を楽しみたいと思う人が多いはずなのに……。

 翻って東京ディズニーランドのワールドバザールは、オールウェザーカバーと呼ばれる全面ガラス張りの屋根を備えている。アメリカに比べて高温多湿、雨や雪も多い気候に対応するための、東京独自の仕様だ。なお、USJのエントランスのハリウッド・エリアも同様に、キャノピーと呼ばれる半透明の大屋根がある。

 沖縄は当然ながら、東京や大阪より高温多湿で、紫外線や降水量がとても多い。実際、筆者もこの時点で大量に汗をかいており、「今から長時間、歩き回るのか……」と覚悟を決めた矢先だった。

そりゃ大赤字だわ…「ジャングリア沖縄」に行ってわかったディズニー・USJとの決定的な違い2025年7月22日、報道公開時のジャングリア沖縄 Photo:JIJI

ジャングルというより公園…?
殺風景で屋根が少ない

 特に小さい子どもや中高年には、どう考えても「堪える仕様」であることは、園内を歩き進めると、なおさら強く感じた。曲がりくねった道や高低差を感じる場所が多く、行きたい場所になかなかたどり着けない。

 雰囲気も、「ジャングル感」が少ないと感じた。ゴルフ場の名残なのか? それとも植栽がまだ育っていないのか? 芝生のような草が多く、背の高い木は少なく、空が抜けて見えて、ジャングルというよりも広い公園のような感じが否めない。

 何だか殺風景だなぁと思って気づいたのだが、ディズニーやUSJにあるようなキャラクターのモニュメントや、スマホで撮りたくなるような造形物が少ないのだ。

 パーク内を進むと、池の奥の恐竜がよく見える、数少ない撮影スポットがあった。ところがその池を見ているうちに、「ゴルフ場でよく見かける形だな……」と興醒めしてしまった。

 東京ディズニーリゾートは、数々のキャラクターや「夢と魔法の王国」をテーマにしている。USJは、ハリウッド映画やアメリカン・コミック、日本の人気ゲームなど多様なエンタメをテーマにしている。

 では、ジャングリアは? その名の通り、ジャングルをテーマにして徹底的に世界観をつくり込まなければ、ゲストは非日常の没入感を得られないのではないか。