仕事を終えて帰宅すると、疲れて何もする気になれない。そんな経験は誰にでもあるだろう。一方で、忙しくても仕事をスムーズに進め、翌日も気持ちよくスタートできる人がいる。その違いは、帰宅後の時間の使い方にあるのかもしれない。本記事では、習慣本の超決定版『あきれるほど小さい習慣』をもとに、「頭のいい人が帰宅後に必ずしていること」について解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

「頭のいい人」が帰宅後に必ずしていること・ベスト1Photo: Adobe Stock

帰宅後まで「頑張ろう」としていませんか?

 仕事を終えて、ようやく帰宅。
 本当なら、勉強もしたい。本も読みたい。部屋も片づけたい。

 しかし、夕食を食べて少しスマホを見ているうちに、気づけば寝る時間になっている。

「今日も何もできなかった……」

 あなたにも、そんな経験はないだろうか。

先輩が毎晩やっていること

 この前、先輩と帰りがたまたま一緒になった。

 電車の中で、その人がスマホに何かを入力していた。
「何してるんですか?」と聞くと、「明日、最初にやること書いてる」と言う。

 見ると、「○○さんにメールする」と一行だけ書いてあった。

「それだけですか?」と聞くと、「朝って、何からやろうかなって考えてる時間が一番もったいないから。最初の一個だけ決めとくと楽なの」と言っていた。

 その人は帰宅後に、長いToDoリストをつくるわけでも、翌日の仕事を何時間もするわけでもない。
 明日の自分が迷わず動けるように、「最初の一歩」だけ決めておくのだ。

頑張れる自分を前提にしない

『あきれるほど小さい習慣』には、こんなページがある。

習慣が続かないのは、「性弱説」を考慮した行動設計ができていないからだと言えます。
人間はもともと性弱な生き物です。
だからこそ、
・根性や気合に頼らない
・「いつかできるはず」という期待は捨てる
・疲れていても、熱があってもできるくらい、「最初の一歩」を小さくする
という「ベビーステップ」が必要です。
ストイックな人だけが成功するわけではありません。
むしろ、ほとんどの人は「疲れたら、すぐにゴロゴロしたい」と思うような、普通の感覚の持ち主です。
だからこそ、最初から「完璧すぎる計画」を立てて挫折するよりも、「え、これだけ?」とあきれるほど小さい習慣を準備しておくほうが、はるかに現実的です。

――『あきれるほど小さい習慣』より

 一日働いたあとに疲れているのは当然だ。
 そんな状態で「帰宅後も2時間勉強しよう」「明日の仕事を全部整理しよう」と考えても、続けるのは難しい。

 頭のいい人は、夜の自分に過剰な期待をしない。

 その代わり、明日の自分が少しだけ楽になることをやっておく。
 最初の一歩さえ決まっていれば、翌朝、「さて、何からやろう」と迷う必要がなくなる。

頭のいい人は「明日の最初の一歩」を決める

 頭のいい人が帰宅後に必ずしていること・ベスト1は、翌日、最初にやることを1つだけ決めておくことだ。

 立派な計画表はいらない。
 ほんの一行、メモするだけでいい。

 仕事を始めるたびに「何からやろう」と考えていると、それだけで最初の一歩は重くなる。

 だから、今日の自分が明日の自分のために、スタート地点だけ用意しておこう。