大谷翔平と藤井聡太を例に
「強く願う」意味を考える
とはいえ、引き寄せ系自己啓発本の愛好家は、実際には少なくありません。そしてその人たちは、スピリチュアル本として引き寄せ系を読んでいるわけではなく、もっと真面目なものとして読んでいる。
では、引き寄せ系自己啓発本を真面目に読んでいる人たちというのは、この系統の本に何を見ているかというと、「行動の起点としての意識の重要さ」です。もっと簡単に言えば、「意識が変われば行動が変わる」ということですね。
たとえば大谷翔平さんのことを考えてみましょう。メジャー・リーグで大活躍をしている大谷さんに、「子どもの頃の一番の願いって、何だった?」と尋ねたとする。その場合、おそらく彼の答えは「野球が上手くなること」であるに違いない。
では、将棋の世界で今、前例のない活躍をしている藤井聡太さんに同じ問いを投げかけたらどういう答えが返ってくるか。彼もまた、「誰よりも将棋が強くなりたい」と答えるのではないでしょうか。
だから、引き寄せ系自己啓発本の主張である「人間が強く願うことはすべて実現する」というのは、ある意味、当たっているわけです。大谷さんも藤井さんも、「上手くなりたい、強くなりたい」と心に強く願って、実際、その通りになったのですから。
もちろん、彼らのような超一流のアスリートや棋士だけの話ではありません。たとえば、「英語を話せるようになりたい」と本気で思った人が、毎日少しずつ勉強を続けた結果、数年後には海外出張を任されるようになった、というような話は、私たちの身の回りにいくらでも見つかります。
強く願うことが行動を生み、その行動が現実を少しずつ変えていく。この構造自体は、決して特別なエリートだけのものではないのです。
ではなぜ心に強く願うことは、実現するのか?それは、強く願う人は、必ず行動するから。逆に言えば、行動を伴わない願望は、そもそも願っていないのと同じです。







