「早稲田佐賀」の首都圏入試は早稲田大学早稲田キャンパス(東京・新宿区)で行われる
2027年中学入試の募集要項が出そろった。入試内容の変更は受験者数の増減にどれほど影響があるのか。25年・26年入試結果を振り返りながら、27年入試の行方を読む。今回は地方校の東京・横浜出張入試と茨城の1月入試について見ていきたい。(ダイヤモンド社教育情報、森上教育研究所)
男子校の東京・横浜会場入試に注目
2027年入試の募集要項が出そろった。入試は学校の一大事。校名変更や共学化という大リニューアルから、入試日程の移動や内容、合格発表時間の変更などは、受験生の動きにどのような影響を与えるのか。25年・26年入試の結果も踏まえて検証していきたい。難易度の参考となるよう各入試のランクも適宜表示した。
四谷大塚の合不合80偏差値に基づき、難関校Aランク(65以上)、上位校Bランク(60~64)、中堅上位校Cランク(55~59)、中堅校Dランク(50~54)、中位校E・Fランク(49~40)、Gランク(30台)となっている。原則として年度ではなく1月入試の実施年で表記を合わせているが、一部取り上げた12月の年内受験では混乱を防ぐため年度表記をしている場合もある。例えば26年度の年内入試は25年12月に行われたが、26年1月実施の入試については26年と記載している。なお、表記した人数は特記ない場合は受験者数を示す。
今回は、首都圏1月入試のうち、地方校の出張入試と茨城県の学校を取り上げる。少子化の進行も早い地方の中高一貫校では、生徒確保のため生徒寮を用意し、東京や横浜で出張入試を行う学校が、毎年新しく顔を出している。首都圏の受験生からすれば、AランクからGランクまでさまざまな難度の入試がそろっており、模試的に受験して合格体験を得られる貴重な機会という側面もある。
男子校の定番は海陽中等教育学校(愛知・蒲郡市)だろう。本校と共に、毎回東京会場でも入試を実施している。Aランク[特待給費生]は土曜日に実施するため、25年度12月14日、26年度13日、27年度は12日と動いている。ここで不合格でも、成績上位生については一般入試合格とみなし、特待生Sに認定される。受験者数は25年度355人、26年度361人と微増した。いずれもDランクの[入試I](25年度748人、26年度675人)と[入試II](25年144人、26年111人)は減少傾向にある。27年度の[入試I]は12月16日、[入試II]と国算理の総合問題[視聴型]は1月6日に実施され、横浜会場も設けられる。
男子校ではもう1校、静岡聖光学院(静岡市駿河区)がある。1月8日はFランクの[一般(東京)](25年200人、26年206人)、Eランクの[特待生(東京)](25年・26年133人)と、東京会場での受験者数はほぼ横ばいだった。聖光学院(横浜市中区)と校長を兼任する工藤誠一氏の意気込みもあって、兄弟校であるセント・メリーズ・インターナショナル・スクール(東京・世田谷区)との提携が発表されている。27年は8日午後[英語1科目(東京)]、横浜市に設けられる神奈川会場の9日[一般(神奈川)][特待生(神奈川)]が新設されることもあり、受験者数の増加が期待される。
女子校から26年に共学化した盛岡白百合学園(岩手・盛岡市)の2つの入試回はいずれもFランク。1月7日[東京4科](25年879人、26年756人)、国・英いずれかの7日午後[東京1科](25年195人、26年159人)と女子のみの募集時より大きく減らしている。共学化したものの、26年の男子受験生は[東京4科]31人、[東京1科]4人とごくわずかだった。27年は80人(本校入試を含む)をスーパー特進一貫コースのみで募集する。女子は白百合学園中学高等学校と法政大学市ヶ谷キャンパスで、男子は法政大学で受験することになる。
同じ盛岡市内にある盛岡中央高校附属は、26年から[一般1月]で東京会場も加え、12日に国算2科で実施された。27年は国・算・英から選ぶ1科となり、11日に四谷の会場で行われる。設立主体の龍澤学館グループは、学習塾から始まり専門学校を多数擁している。全寮制パブリックスクール「ハロウ安比校(Harrow International School Appi)」が22年に開校するなど、県内の進学校を取り巻く環境も変わりつつある。中高一貫の進学校として首都圏でも顔を売っていくことになりそうだ。







