「早稲田佐賀」の人気上昇に注目

 2026年には星稜(石川・金沢市)も本校と同じ日程で東京会場入試として[一般(4科目型)]と[特色(2科目型)]を新設した。27年は本校入試の翌々日である1月8日に市ヶ谷の会場で実施する。いずれの入試区分もFランクの福島成蹊(福島・福島市)は、26年に7日[東京4科]と算理2科の8日午後[医・特]が設定されたものの、前者は受験者数9人で後者は実施を見送ることとなった。東京で20人を募集するため、27年も同じ日程で行う予定だが、捲土重来となるか。

 27年も大阪や名古屋と共に東京でも1月7日に[関東(4教科型)]入試を行う片山学園(富山・富山市)。80人の募集に対して本校を含む全受験者数は25年506人、26年612人と大きく増やしている。同日に算数1科の[算数選抜]も実施されるが、こちらは26年13人とごくわずかとなっている。

 いずれもGランクの日本大学系列3校が東京で出張入試を行っている。佐野日本大学中等教育学校(栃木・佐野市)は[首都圏]を25年の7日から26年は埼玉一般入試解禁日の10日に変更して実施したものの、25年103人から26年102人と横ばいだった。27年は土曜となる9日に、日本大学法学部を会場にして予定している。

 長崎日本大学(長崎・諫早市)は、同じ6日に実施した[東京会場](25年607人、26年716人)と[神奈川会場](25年653人、26年541人)で明暗が分かれた。27年も同じく6日に実施され、東京会場は日本大学経済学部、神奈川会場は藤沢市にある日本大学生物資源科学部となる。

 宮崎日本大学(宮崎・宮崎市)[首都圏]は、12日実施の25年3055人、26年は11日で3149人と、地方校の出張入試では最多の受験生を集めている。27年は10日に移り、東京会場が日本大学法学部と文理学部、神奈川会場が慶応義塾大学日吉キャンパスで実施される。

 2回の東京入試を行う佐久長聖(長野・佐久市)も人気の地方校で、日程は毎年動く。Eランクの[東京1](25年2956人、26年2916人)、Fランクの[東京2](25年761人、26年743人)といずれも微減傾向にある。27年は[東京1]が11日に慶應義塾大学三田キャンパスか順天堂大学本郷・お茶の水キャンパスで、[東京2]が12日に市ヶ谷で行われる。

 Aランクの西大和学園(奈良・河合町)は、札幌から沖縄まで全国で出張入試を行っている。6日[東京会場4科]は25年213人、26年208人が受験、26年はほとんどが男子だった。Cランクの愛光(愛媛・松山市)は、本校と東京・大阪・福岡での出張入試を同じ日に行う。9日に実施する[東京会場]は、25年194人、26年は158人と大きく減らしている。27年は土曜となるが、受験生は戻ってくるだろうか。

 早稲田大学系属早稲田佐賀(佐賀・唐津市)は、募集人員120人のうち、首都圏入試に約40人を充てている。それだけ多くの生徒が首都圏から入学しているのは、早稲田大学への内部進学推薦枠を将来的には8割まで上げるという目標があるからだろう。首都圏入試の会場は早稲田大学早稲田キャンパスとなる。

 26年度は12月7日に[新思考12月首都圏]、1月11日に[一般1月首都圏]を実施した。25年度と24年度はそれぞれ12月8日と3日、1月12日と8日だった。他に2月5日[一般2月首都圏]もある。[新思考12月]は、総合I(数理的思考力)が必須で、総合II(読解力・表現力・資料活用力)かリスニング問題を含む英語を選ぶ。英語の問題は英検準2級程度となかなかハードルが高い。

 受験者数と実倍率を24年度から比較して見てみると、[新思考12月]は124人・1.8倍、95人・1.5倍、125人・2.2倍、[一般1月]は545人・1.4倍、565人・1.4倍、692人・3倍と人気が高まっている。これを受けて[一般1月]はCランクからBランクに上がった。早稲田大学の系列校に男子校は2校あるものの女子校はない。とりわけ女子受験生にとっては、早稲田大学系属早稲田実業学校(東京・国分寺市)、早稲田大学本庄高等学院(埼玉・本庄市)に続く第三の選択肢という意味合いが強まっているのだろう。