新設入試回がブレイクした「江戸川学園取手」
県立上位高校が軒並み中高一貫化したことで、中学受験文化が全県に拡大している茨城県。県立中学の選抜検査実施日が成人の日に連なる3連休の土曜日となっている。男女別募集を廃止した2026年は1月10日で、27年は9日となる。私立各校は、この日程と他校の動きをにらみながら、毎年細かく日程の調整を行うことになる。第一志望者対象の年内入試で生徒を確保する動きが見られるのも、一部の千葉県の学校と同様の特徴といえるだろう。
江戸川学園取手(取手市)は、受験者数合計を24年1732人、25年1696人から26年2437人へと大きく増やしている。全員必須だった英語試験をなくしたことも寄与したのだろうが、26年に1月9日[1回]を新設したことが大きかった。4科か国算英3科を選ぶこの入試回だけで前年比の増加分にほぼ相当する815人も受験している。県立中学が9日になる27年は[1回]を8日に移動する。埼玉の一般入試初日である10日ともかぶらない絶妙な設定が27年も功を奏するのだろうか。
茗溪学園(つくば市)は、これまでAC(アカデミアクラス)とMG(茗溪ジェネラルクラス)に分けて募集していた。いずれも本人面接(寮生は保護者も)がある。27年度にはもう一つ、IC(ケンブリッジインターナショナルクラス)が加わることになった。ケンブリッジ国際教育プログラムから国際バカロレアのディプロマ(IBDP)へと接続する。英国算3科の11月14日[IC11月]と1月11日[IC1月]で、それぞれ20人ずつ募集、これが27年茨城の再注目入試となる。
ACとMGは日程が毎年少しずつ移動している。27年度(募集人数)は、11月14日[国際生特別選抜](AC10人、MG15人)、国算2科の12月19日[1回](AC30人、MG45人)、1月11日[2回](AC35人、MG50人)、1月23日[3回](AC5人、MG10人)に実施される。それぞれの受験者数(25年度、26年度)を見ておくと、[国際生特別選抜](83人、110人)、[1回](220人、304人)、[2回](431人、504人)、[3回](140人、237人)と、受験者数合計は281人増加している。
土浦市にある2校も見ておこう。10月から入試が始まる土浦日本大学中等教育学校では、11月に行われる千葉や埼玉の[県立適性検査型]も含め、12月までの非教科型の入試で募集人数140人の多くを確保している。1月に行われる2科・4科のKBT入試は、25年から27年にかけて[1回]が9日→8日→6日、[2回]が23日→27日→28日と毎年日程が動いている。25年と26年で比較すると、[1回]が170人と204人、[2回]が47人と73人といずれも増やしている。常総学院も毎年のように日程が移動、27年の1月入試は7日[1回]と27日[2回]に実施される。25年と26年を比べると、[1回]が184人と173人、[2回]が36人と47人で合計すると1月入試は同数だったものの、年内入試を含む受験者数合計は25年1291人から26年1358人へと大きく伸ばしている。
東洋大学附属牛久(牛久市)も入試日程が毎年動く。27年度には11月22日[適性検査]と22日午後[英語特別]、12月5日[専願]、1月5日[1回一般]、23日[2回一般]が行われ、2月11日[3回一般]は[総合型]から名称が変更される。[1回一般]と[2回一般]を25年と26年でそれぞれ比較すると、76人と80人、10人と6人で合計すると変わらない。
5校ある開智学園(開智、開智所沢、開智未来、開智日本橋、開智望)グループでは、一部の入試で連携して相互合否判定を行っている。詳しくは次回触れるが、ここでは受験者数を記さない。開智望中等教育学校(守谷市)は一般クラスと英語コースを合わせて60人を募集する。27年度は専願入試が11月28日[1回]と12月12日[2回]、グループ他校との併願入試が1月10日[1回]、11日[特待A]、11日午後[算数特待]、12日[2回]、15日[特待B]、2月5日[日本橋]となっている。








