藤村女子の校舎取り壊しが始まった。2027年以降に「吉祥寺湧水」の新校舎が完成するまでの仮校舎「FINDER BASE」(東京・武蔵野市)藤村女子の校舎取り壊しが始まった。2027年以降に「吉祥寺湧水」の新校舎が完成するまでの仮校舎「FINDER BASE」(東京・武蔵野市)

2025年には46人の新校長が誕生した首都圏私立中高一貫校。26年は32人まで減ったが、27年入試の行方を示唆するような人事にも注目したい。今回は東京23区内の13校を除く19校の新校長と3校の新たな副校長について見ていこう。(ダイヤモンド社教育情報、森上教育研究所)

法政と明治の系列校

 前回は東京23区にある13校の新校長をご紹介した。今回はその他の首都圏私立中高一貫校の新校長について見ていこう。ここで23区内の学校を1校追加したい。法政大学千代田三番町中学校・高等学校に校名変更予定の東京家政学院中学校・高等学校(千代田区)である。2027年入試注目校の一つで、27年は女子校としての募集を系属するものの、近く共学化のタイミングが明らかになりそうだ。新校長の和仁(わに)達郎氏は、法政大学国際高等学校(横浜市鶴見区)の校長から転じた。同高校は18年に神奈川県内の一条校で初めてとなるIB(国際バカロレア)コースの導入と男女共学化で人気化している。東京家政学院前校長の佐野金吾氏は1999年から2009年、20年からも再び校長職を務めていた。

 まずは人気私立大学の系列校も多くある東京多摩エリアから。明治大学付属八王子中学校(八王子市)では、早稲田大学教育学部国語国文学科を卒業後、同校ひと筋37年、「文学作品を読む楽しさを味わってもらう」がモットーの国語科教員である矢作健輔氏が第6代校長となった。4年間の進路指導部長、教頭1年を経ての就任である。部活動が活発な学校だけあって、女子剣道部、水泳部、女子バレー部、パソコン部、サッカー部からラグビー部まで、さまざまな運動部の顧問も務めてきた。

 新型コロナ禍を乗り切った21年就任の林健司前校長も勤続40年のプロパー教員だった。明治大学付属中野高校から日本体育大学を卒業、保健体育科教員として、陸上部顧問を務め、創立40周年を機に行った校名変更(「中野」を取る)にも立ち会っている。

 2026年、府中市に開設された明星Institution中等教育部(MI)。国際基督教大学(ICU)出身の英語科教員で、渋谷教育学園渋谷(渋谷区)で顧問を務めた模擬国連部では高校生模擬国連国際大会(ニューヨークで開催)の国連事務総長賞(最優秀賞に相当)を4年連続受賞するなど国際化教育で活躍した後、MI立ち上げに参加した室崎摂氏が副校長に就任している。渋谷教育学園幕張(千葉市美浜区)に設立準備の段階から携わってきた井上一紀校長とは、早稲田渋谷シンガポール校で、井上教頭と国際部長のコンビだった。渋幕・渋渋の教育を多摩エリアに伝えるべく奮闘している。