「上司が変わると、なぜかうまくいかない」「職場が変わるたび、人間関係に悩んでしまう」。一方で、どんな環境に行ってもすぐになじみ、自然と周囲から信頼される人もいる。その違いは、能力や経験だけではない。実は、評価される人には共通する「2つの力」がある。話題の書『仕事・人間関係で損する人、得する人』(伊庭正康)より特別に本文の一部を抜粋、再編集してお届けする。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

どんな職場でも評価される人の共通点・ベスト2Photo: Adobe Stock

嫌な上司、職場の環境。愚痴りたく気持ちはわかる。でもちょっと待って!

「あの上司の下では、自分の能力が発揮できない」
「今度の上司は相性が合わない」
「新しい職場の同僚とは、やりにくい」

そんなふうに感じたことはないでしょうか。
もちろん、人間関係には相性があります。どうしても合わない人がいるのも事実です。

ただ、もし職場や環境が変わっても同じような悩みが繰り返されるのであれば、一度立ち止まって考えてみる価値があります。

同じ悩みを繰り返す場合はここに注目!

これまで多くのビジネスパーソンを見てきましたが、その中には、異動や転職のたびに同じ悩みを抱える人もいました。

そうした方々を見ていて感じるのは、能力の問題ではないということです。

むしろ、「状況を見ながら自分のかかわり方を調整する」という視点を持てているかどうかが、大きなちがいを生むように思います。

この視点を「セルフ・モニタリング」と言います。

自分の言動が周囲にどう受け取られているかを観察し、状況に応じて行動を調整する力。

この力がある人は、新しい環境にもなじみやすく、周囲から信頼を得る機会も増えていきます。

言い換えれば、「今、この場で自分に求められている役割は何か」を読み取り、その役割に合わせて自分をフィットさせる能力です。

どんな職場でも評価される人の共通点とは?

セルフ・モニタリング能力が高い人に共通するのが、次の2つの力です。

①状況判断力:上司・チーム・場の状況から「今、何が求められているか」を読む
②自己調整力:読み取った状況に合わせて、自分の言動・スタンス・役割を変える

こうした力は、単に人間関係を円滑にするためのものではありません。

周囲が何を必要としているのかを察知し、自分にできる形で応えていく。

その積み重ねが信頼につながり、新たな役割や仕事を任される機会を増やしていきます。