ダメ出しがこわい。指摘を読むたびに落ち込み、次の提出が怖くなる。そんなときは、相手への「問い方」を変えてみませんか。『おい、とりあえず終わらせろ』の著者、nwiizo(ぬうぃぞう)氏が、上手な助言の受け取り方を伝えます。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

おい、とりあえず終わらせろPhoto: Adobe Stock

「この資料はダメだ」を「お前はダメだ」に変換しない

 改善のために返されたフィードバックには、次への期待が含まれていることも多くあります。

 ただし、人格を傷つける言葉まで改善材料として受け取る必要はありません。

 だから、「この資料はダメだ」を「お前はダメだ」に変換しない。

 しかも、完成形でなく途中経過ならなおさらです。

 私は、完璧主義を脱するために「60点で小さく出す」ことをすすめているのですが、その場合、そもそも完成品として出していないのだから、返ってくる言葉は素材への純粋な改善提案になります。

 そうは言いつつも、私自身がすごくフィードバックを恐れていました。

 フィードバックの通知が鳴れば、何度も「うわ、無理」とヘッドホンを外して深呼吸していました。メールの通知音がトラウマになりかけた時期もあります。

相手を評価者モードから助言者モードへ変える問い

 そこで、受け取るインパクトを減らすため、途中経過を出して、まだ完了していない段階でレビューを求めるようにしました。途中で見せれば軌道修正も少しで済むから。

 また、問い方をひとつ変えるだけでも、返ってくるものが劇的に変わります。「フィードバックをください」ではなく、「ひとつだけアドバイスをください」と聞くのです。

「ここがダメだった」「ここが足りなかった」というフィードバックは、過去に向いています。

 一方、「次にこうすると良くなる」「ここを変えれば伝わる」というアドバイスは未来に向いている。

 問い方が変わると、相手の思考モードが変わる。評価者モードから助言者モードへ。助言者モードになれば、具体的で、行動に直結する言葉が返ってきます。

 大事なのは、評価を避けることではなく、次に何をすればいいかがわかる言葉を受け取ることです。

「良いフィードバック」は自分で作れる

 フィードバックを受けた後も、3つの問いで振り返る習慣をつけました。「防御的にならずに聞けたか」「相手の意図を確認できたか」「行動に落とせたか」。

 この3つにYesが増えるほど、フィードバックを受け取る力自体が育っていく。

 上司が忙しすぎたり、ひとりで仕事をしているなど、フィードバックをもらえる環境下でない人は、自分自身を「一晩後の上司」に見立てるのがおすすめです。

 書いたものを一晩寝かせ、翌朝の自分に見せる。それも立派なフィードバックループです。

 良いフィードバック環境は、待っていても来ない。自分で作るのです。