数カ月にわたって続く世界的な国債売りが、いよいよ混迷を深めている。ここ数週間、先進国の国債市場の大半はおおむね連動していたが、10月1日はそうではなかった。比較的安全とされる債券への逃避需要を背景に米国債利回りが低下(価格は上昇)する一方、フランス、イタリア、ギリシャの国債利回りは急上昇した。突如対照的な動きとなったのは、欧州を中心とする人気のヘッジファンド取引の巻き戻しが一因だと、債券アナリストやトレーダーは指摘する。この動きは、前日に米10年債利回りが24年ぶりの高水準に達し、経済全体で借り入れコストの上昇が見込まれていた米国にとっては、一息付けるような展開だった。だが同時に、長期化する債券売りがいかに予期せぬ問題を引き起こし得るかを改めて示すものともなった。