トイザらスも2025年3月、ダイバーシティ東京 プラザに、子どもの心を持つ大人を意味する「キダルト」向け商品の専門店を常設しました。大人市場への需要は、買収前から確認されていたことになります。しかし、業績を黒字化させるには至っていません。

 ドンキは、キャラクター商品や訪日客向け販売を得意としています。トイザらスの売り場と組み合わせれば、国内のファンだけでなく、日本のアニメやキャラクターを求める訪日客にも販売を広げられるでしょう。

 この買収は、「子どものおもちゃをもっと売る」という話ではありません。玩具をIPビジネスとして捉え直し、「子どものための店」から、大人も自分のために訪れる店へ変えられるかが問われています。

 市場が縮小しているとき、見直すべきなのは市場規模だけではありません。「顧客は誰か」「自社の資産は何に使えるか」という定義そのものです。 少子化だから玩具に未来がないのではなく、買い手を子どもと親だけに限定すると、成長市場を見落としてしまうのです。