ナルシストを早期発見して避けられるなら、どんなにいいことか……と思った方には朗報が!
私たちの祖先も原人社会でナルシストにうんざりしていたのか、幸い、我々は顔を見るだけで誇大型ナルシストをある程度見極めることができるとされている。
となると、顔の何かがナルシスト度を物語っているはずだ。そんな命題に挑んだ研究チームに、2020年の心理学賞が贈られた。
ナルシストの「顔写真」を
科学者たちが徹底検証
研究チームは研究の参加者に何枚もの顔写真を見せ、ナルシストに見えるか評価してもらうことにした。
まずは研究用の顔写真を準備するために、39人のボランティアを集めて顔写真を撮りつつ、彼らのナルシスト度を評価する質問票に答えてもらった。質問票で聞いたのは「私は将来成功するであろう」「私は他人より能力が高い」「私は特別な人間である」「自分の姿を鏡で見ることが好きである」といった文章が、自分の考えと合致しているかだ。
こうして準備した顔写真は髪の毛の部分を切り取ってから、通常の向きから見せたり、逆さまにしたりして顔写真の人のナルシスト度を評価してもらった。そこで一旦分かったのが、ナルシストの識別には顔の上半分の何かが決め手となっていることである。上半分といえば、目か眉毛のどちらかだ。
目か眉毛だけを隠してナルシスト度を評価する実験を重ねたところ、ナルシスト度の目印となっているパーツは、ずばり眉毛であることが分かった。
はて、ナルシスト的な眉毛とはいかなるものか。
研究チームがさらに眉毛の形、位置、濃さ、手入れのされ方、女性らしさ・男性らしさの評価を進めたところ、それは「太くて濃い眉毛」であることが明らかになった。
確認のため、ナルシスト度が低い人の顔写真にナルシスト度が高い人の眉毛を加工して差し替えてみると、ナルシスト度が高く評価されるようになった。逆パターンも同様だ。
なぜ、眉毛なのか――。まず一つ考慮すべきなのは、眉毛は表現力豊かなパーツであることだと研究チームは言う。怒りや恐怖、喜びや驚きを感じたとき、眉毛が感情表現の鍵となるからだ。







