精神科医が、実体験から編み出した「気にしない人の戦略」を公開。些細なことが気になってしまうのは、性格のせいではなく、脳の“ある機能”が関係しています。疲れて心がパンクしそうな時こそ知っておきたい、心をフッと軽くする魔法の言葉や思考のコントロール術とは? 毎日を少しラクに生きるための具体的なヒントをお伝えします。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。

【精神科医が教える】心が折れる人と気にしない人の決定的な違い…今日からやめたいNG習慣Photo: Adobe Stock

心を軽くするための具体的なメソッド

本日のテーマは「気にしない人の戦略」です。

実は、私自身はもともと「気にしない人」ではなく、むしろ基本的にはどうでもいいことがとても気になってしまう性格でした。「気にしたほうがいいことを気にしない」という一面もあるのですが、些細なことが気になって困っていたからこそ、「気になることを気にしなくするにはどうしたらいいのか」という自身の切実な視点でお伝えします。

そもそも「気にする」とはどういうことでしょうか? 人間の脳は、日常的に膨大な情報を受け取っています。しかし、そのすべてを認識しているわけではなく、自分に必要な情報だけをフィルターに通して、意識に上らせています。

なぜ人は「気にしてしまう」のか? 脳のフィルター機能

「見ているようで見えていない」「聞いているようで聞いていない」ということがよくありますが、それは脳が耳や目から入ってくるたくさんの情報の中から、自分に関連するものだけを無意識にピックアップしているからです。

ところが、ひどく疲れていたりすると、この情報を取捨選択する「フィルター機能」が落ちてしまいます。すると、普段は気にならないことまで通過してしまい、体調を崩したり、感情的になったり、他人の目が気になったりするようになります。

また、もともと気になりやすい性格の人というのは、このフィルター機能が比較的「ゆるい」状態にあります。そのため、何でもかんでも情報が入ってきて気になってしまうのです。本当は気にしなくていいようなことでも、一度気になってしまえば、本人にとっては非常に大きな問題となってしまいます。だからこそ、「気にしないようにする工夫」が大切になります。

気にしない人の戦略①:魔法の言葉を言い聞かせる

では、もともとあまり物事を気にしない人たちは、どのような戦略を立てているのでしょうか。これが今日のお話の最大のポイントです。

気にしない人は、基本的に頭の中で「まあ、いいや」と思っています。「どうにかなる」「まあいいや」と割り切るか、あるいは「忘れてしまう」ことができるため、あまり悩みを引きずりません。

ですから、気にしないための第一の戦略は、頭の中で「なんとかなるさ」「ぼちぼちいこうぜ」と考えることです。私はこの2つのキーワードがとても大事だと思っています。これらの言葉を自分に言い聞かせるだけでも、「なんとかなりそう」な気がしてきて、心がすっと軽くなります。