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睡眠は単に体の疲れを取るだけでなく、脳や心の健康を保つうえでも重要な役割を果たしている。寝ている間、私たちの脳では一体何が起きているのか。※本稿は、東北大学加齢医学研究所臨床加齢医学研究分野教授の瀧 靖之『「中年の壁」を乗り越える最良の方法』(宝島社)の一部を抜粋・編集したものです。
眠っている間に脳では
何が起きているのか?
目を閉じて、体を休める。睡眠が日中動いた体を休めるために必要なことは、言うまでもありません。しかし睡眠は、心を元気にするためにも欠かせません。これは、睡眠中のさまざまな脳の働きと関係しています。
寝ているときの脳では、運動や感覚機能に関わる神経細胞の修復が行われます。疲労回復や感情のリセットに関わる大切な働きです。
また、海馬では記憶と情報の整理が行われます。不要な記憶や情報は捨てられ、必要なものだけが長期記憶として保存されます。これにより、感情の整理がされます。さらに、脳が活動することで出る老廃物の処理も行われます。これを「グリンパティックシステム」といいますが、このシステムは、睡眠中のほうが起きているときの数倍も活動するとされています。
このように、寝ている間も、脳はさまざまなメンテナンスを行っています。ところが、睡眠時間が少ない、熟睡できていないなどで良質な睡眠がとれていないと、このメンテナンスが不十分になります。そのため、感情のリセットや整理が行われず、ミッドライフクライシスに陥る要因となってしまうのです。
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