前日の夜にふと思い出してしまった不安が、朝になると大したことではなかったように感じた経験はありませんか?眠ることで脳が整理されて、的確な対処ができるようになるのです。

 つまり、完全にではありませんが、“寝れば忘れる”は本当だったというわけです。

図表 寝ている間に繰り返す2つの睡眠、「寝れば忘れる」しくみ同書より転載 拡大画像表示

睡眠不足はメタボリスクを
増加させる!

『「中年の壁」を乗り越える最良の方法』書影絵『「中年の壁」を乗り越える最良の方法』(瀧 靖之 宝島社)

 睡眠時間と脳は、密接な関係があります。睡眠不足だと脳の働きが鈍り、萎縮が早まります。そしてまたこの睡眠不足が、メタボ(メタボリックシンドローム)の原因となる脂肪の蓄積にも関わっているのです。

 まずレプチンという食欲抑制ホルモンや、グレリンという食欲増進ホルモンの分泌が正常に行われなくなることがあります。さらに、コルチゾールというストレスホルモンも分泌されます。すると、甘いものを求めたり、脂肪を溜めやすくなったりします。

 また、ある調査では、睡眠不足時は「気が大きくなり、慎重さを欠く判断をしがちになる」という結果も報告されています。つまり、睡眠不足は、食欲に任せて不摂生な食生活をする要因となるのです。このような生活を続ければ、内臓脂肪が蓄積し、メタボになるというのは容易に想像がつきます。

 メタボとは、心臓病や脳卒中などの生活習慣病の前段階の状態のこと。中年以降のメタボは、若い頃に比べて大病につながるリスクが高くなるため、深刻に向き合う必要があります。健康な体を維持するためにも、睡眠の質と量にこだわりましょう。

図表 睡眠不足がメタボの原因になる理由同書より転載 拡大画像表示