警察の隠語と若者言葉に
共通する意外な役割

 問題文で登場した若者言葉も、来年いくつ残っているかわかりません。

 若者言葉はいわば「仲間限定のスラング」。同じ知識や感覚を共有する仲間同士ではわかりきったことを話す必要はないので、省略や短縮が頻繁に行われ、お互いだけがわかる造語も生まれます。警察が使う「ホシ」や「ガサ入れ」などの隠語、一部の職業に携わる人の間でだけ通じる「業界用語」などと同じといえるでしょう。最近では「推し活」のグループ内だけで使われる言葉も増えています。ファンにしかわからない言葉でおしゃべりすることで、同じ推しのファンとしての連帯感を強め、アイデンティティを確かめているのだと考えられます。

 若者言葉そのものは昔から存在し、珍しくもありませんが、近年の若者言葉はものすごい速さで拡散するのが特徴です。その背景には、SNSの普及があります。若者言葉は仲間内のおしゃべりから生まれ、おしゃべりで拡散します。少し前までコミュニケーションの主流だったメールは文章でのやり取りなので、おしゃべりを源泉とする若者言葉はそれほど急激には広がりませんでした。

 一方、LINEやXをはじめとするSNSは「おしゃべり」に近い形式。その証拠に「最近彼女とLINEでしか話してない」などと表現しますよね。いわばSNSは、「おしゃべり以上文章未満」のツールなのです。今後もSNSという新たな空間で、若者言葉はさらに生成と消滅を加速させていくでしょう。

●ここで問題です。少し前に流行って「死語」になりかけている言葉です。意味として当てはまるものを選びましょう。

Q8 きまZ

1:気まずい
2:気ままな
3:アイドルのユニット名

Q9 タピる

1:旅に出る
2:弱気になる
3:タピオカドリンクを飲む

Q10 り

1:了解した
2:略すと
3:理屈では

Q11 しごでき

1:4、5回のできごと
2:仕事ができる人
3:死後の世界

Q12 ググる

1:ひもなどでひとつにまとめる
2:話の最後を締めくくる
3:検索エンジンで調べる

Q13 ぴえん

1:泣いている様子
2:さみしがっている様子
3:鼻の病気

Q14 つらたん

1:すごく単純
2:つらい
3:つららのキャラクター

Q15 バイブス

1:聖なる教え
2:人生の指針
3:ノリや雰囲気