スマートフォンを見ながら談笑する女子高生たち写真はイメージです Photo:PIXTA

「メロい」「ガンダ」「蛙化」――。意味がわからない言葉が次々と生まれては、SNSを通じて一気に広がり、いつの間にか消えていく。かつて流行した「マジ卍」のように、あっという間に死語になる言葉もあれば、「ググる」「ドタキャン」のように定着する言葉もある。両者を分けるのは何なのか。若者言葉の意外な誕生の仕組みと、流行語が生き残る条件を探る。※本稿は、文章コンサルタントの前田安正『赤ペンで直す知らない日本語』(幻冬舎)の一部を抜粋・編集したものです。

若者言葉は「意味」よりも
「ノリ」が重視される

 若者言葉とは、一般に「10代から30歳前後の男女が仲間内で使う特有の言葉や表現」と定義されます。特徴としては「簡潔であること」「短縮された言葉」「語呂やリズムが面白い」「斬新であること」などがあげられますが、とくに大事なのが「ノリのよさ」です。

 たとえば10年ほど前には、「マジ卍」という言葉が流行りました。音の遊びで生まれた「マジ」の強調語で、「マジ」の間に「ン」を挟んで「卍」。言うまでもなく「卍」には何の意味もありませんが、若者にはそんなことどうでもいい話。大事なのはノリなのです。

 若者言葉のなかには長く定着するものもありますが流行り廃りが早く、数カ月で消えてしまうものも。「マジ卍」もあっという間に消え、今では死語とされています。

●ここで問題です。次の若者言葉の意味として、当てはまるものを選びましょう。

Q1 横転

1:まごまごした
2:ずっこけるほど驚いた
3:大失敗して恥ずかしい

Q2 メロい

1:メロメロになるほど魅力的
2:メロウな雰囲気
3:メロスのように急いでいる

Q3 シャバい

1:さえない、ダサい
2:苦しい、つらい
3:うすい、水っぽい

Q4 墓コス

1:お墓の建立にかかるコスト
2:お墓参りに適したコーディネート
3:墓場まで持っていきたいほど大好きなコスメ

Q5 メンブレ

1:顔がぶれて写ること
2:顔が知られること
3:落ち込んでいる状態

Q6 ガンダ

1:ガンプラ(ガンダムのプラモデル)
2:ガンガンダッシュ(全力疾走)
3:ウガンダ発祥のダンス

Q7 蛙化

1:相手の言動に驚いてポカンとする
2:相手の言動に幻滅して急に気持ちが冷める
3:相手の欠点さえも魅力に感じる